公開シンポジウム:トランプ2.0とアメリカの未来―「分断」か「再生か」
国際交流基金(JF)では、初来日となる若手論客オレン・キャス(Oren Cass)氏を迎え、「トランプ2.0とアメリカの未来―「分断」か「再生」か」と題し、公開シンポジウムを開催いたします。なぜアメリカ国民は再びトランプを選択したのか、社会の分断を克服することができるのか、キャス氏が思想とアプローチを語ります。

アメリカの「再生」に向け、バンス副大統領やルビオ国務長官が上院議員の頃から政策連携を図り、新しいビジョンに基づく公共政策の考えを米論壇で活発に発信するキャス氏と、近著「それでもなぜ、トランプは支持されるのか」(東洋経済新報社)の著者である会田弘継氏(思想史家、ジャーナリスト)がモデレーターとして登壇し、労働者の「絶望死」という現象すら見られるほどに深刻化した社会的・経済的な格差に、アメリカはこれからどう向き合っていくのか、議論を深めます。
本イベントは終了しました。
当日のシンポジウム動画はこちら(後日通訳音声を付加した動画を公開予定です。)
概要
主催 | 独立行政法人 国際交流基金 |
日時 | 2025年3月18日(火曜日)18時30分 ~ 20時(開場:18時) |
会場 | 紀尾井カンファレンス(東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー4階) |
使用言語 | 英語(同時通訳あり) |
問い合わせ先 | 国際交流基金国際対話部(事業第1チーム) Eメール:gp1_info@jpf.go.jp (メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。) |
登壇者
オレン・キャス(Oren Cass)アメリカン・コンパス設立者、チーフエコノミスト
ウィリアムズカレッジ(マサチューセッツ州)BA、ハーバード大学ロースクールJD。シンクタンクAmerican Compassを2020年に設立。2005年から2015年までコンサルタント会社(Bain&Company, Boston)に勤務。ミット・ロムニー候補の2012年米大統領選挙活動における国内政策ディレクターを務めた。米国の保守派/共和党が経済アジェンダの支柱としていた「小さな政府」の方針を転換し、家族・コミュニティなどの価値の再生と、格差社会を是正するための保守派の改革を唱える「改革保守(リフォーモコン)」と呼ばれる知識人の中心人物の一人。
著書に『The Once and Future Worker: A Vision for the Renewal of Work in America』(2018年)。フィナンシャル・タイムズおよびニューヨーク・タイムズに定期寄稿。
会田 弘継(あいだ ひろつぐ)思想史家、ジャーナリスト
東京外国語大学英米語科卒業後、共同通信社に入社。ワシントン支局記者、ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、編集委員室長・論説委員長などを歴任。青山学院大学教授、関西大学客員教授なども務めた。著書に『それでもなぜ、トランプは支持されるのか』(東洋経済新報社)、『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)、『戦争を始めるのは誰か』(講談社現代新書)など。訳書にフランシス・フクヤマ『政治の起源』『政治の衰退』(いずれも講談社)などの他、アメリカ現代思想史・政治に関する論文多数。