2024日本研究フェロー・カンファレンス@東京

会場全体を後方から広角で見ている。前方にはスクリーンがあり、会場内には多数の聴講者の後ろ姿がある。

2024年11月8日(金曜日)、東京大学伊藤国際学術研究センター にて、「JF-GJSイニシアチブ:日本研究フェロー・カンファレンス2024」を東京大学東洋文化研究所(東文研)との共催により開催しました。

今年のフェロー・カンファレンスでは、滞日研究活動中のJFフェローが日本各地から一堂に会し、受入教員や東文研関係者、元JFフェロー(アラムナイ)、石橋財団・国際交流基金日本美術リサーチフェロー、国際交流基金インド太平洋パートナーシップ(JFIPP)リサーチ・フェローに加え、東北大学統合日本学センターをはじめとする国内外の10を越える大学の研究者・院生や、JICA、JNTO、民間財団からも参加を得て、計140名近くの方々が集いました。

2024年より開始した「国際交流基金 - 次世代共創パートナーシップ-文化のWA2.0-」のネットワーキング・イベントとして行われた今回のフェロー・カンファレンスでは、午前のセッション「次世代共創研究ネットワークの形成に向けて」において、シンガポール国立大学日本研究学科の LIM Beng Choo 学科長を招へいし、「日本研究の現在地:その向かうべき方向性を探る」と題した基調講演を行っていただきました。これを受けた対話セッションでは、東南アジアの若手研究者を交えたラウンドテーブルに、フロアから各国のフェロー・研究者らが加わり、これからの日本研究のために取り組むべき課題についてさまざまな角度から意見が交わされました。

  • 壇上のクローズアップ。画面内にはそれぞれ演壇の後ろに座る男性と女性の2名が写っている。内1名がマイクを手に講演している

  • 会場前方のスクリーンに赤い丸とテキストが映し出され、壇上には4人の講演者が演壇を前に座っている

午後のセッション「世界における日本研究のいま~他者から学ぶ」では、JF-GJSフェロー(JFと東文研の共同招へい)1名及びJF日本研究フェロー2名の計3名が登壇し研究発表を行いました。コメンテーターとなった東文研の3名の先生方からのコメントと、それに続くフロアとの討論は、さらに精力的な研究と日本研究分野における交流のきっかけとなりました。

  • マイクを手に話している女性の講演者の横顔と、その背景に2名の講演者の姿も写っている

  • 会場内の客席からマイクを持ち発言する聴講者の男性

最後に、各JFフェローのプロフィールや研究内容、動機、他のフェローや研究者への質問をポスターにして掲示したスペースで、全員参加型の「ポスター・ネットワーキング・イベント:Meet JF Fellows」を行いました。グループごとのディスカッションでは、研究上の心構えや準備、資料収集についての悩み、滞日研究の意義や体験談などの話題について、活発な意見交換が行われました。

  • 壁に掲示されたパネルを前に解説をする男性と、それを聞きながらパネルをのぞき込む3人の男性と女性

  • ポスターを掲示したパネルが壁面に多数置かれた会場内で、何か所か円形の机が置かれ、周りの椅子に着席してディスカッションする参加者達

今回のフェロー・カンファレンスは、フェロー同士が知り合い交流を深めるとともに、来場した国内外の研究者の方々とのネットワークづくりの場となりました。事後アンケートでも、「多様な分野の研究者との交流機会があり、個人としても実りの多いカンファレンスでした。」「他の研究方法とか研究視点を学び、研究視野が広げられました。」などの声が寄せられました。これらの出会いから多くの交流が生まれ、日本研究者の新たなネットワークへとつながっていくことが期待されます。

なお、当日の午前・午後のセッションの様子は、以下のJF公式YouTubeチャンネルにてアーカイブ配信しています。

関連ページ(東京大学東洋文化研究所)

関連ページ(文化のWA2.0特設ページ)

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