国際交流基金設立30周年記念事業
国際シンポジウム2002
流動するアジア─表象とアイデンティティ The Japan Foundation 30th Anniversary
Internatio
シンポジウム
1994年の第1回から数えてアジアセンターが主催する美術に関する4回目の国際シンポジウムで、21世紀に入り初めての開催。西洋との対比によってアジアを成立させる思考から抜け出し、アジアに住む人々が自ら「アジア人」として主体的にアイデンティティを構築する可能性はあるのか、という問いを出発点に「アジアとは何か」を議論しました。美術に限らず舞台芸術や映画研究、さらに思想、歴史学、社会学やカルチュラル・スタディーズの第一線で活躍する専門家をパネリストとして迎え、さまざまな角度からアプローチを試みました。
データ
開催日時 |
2002年 |
12月13日 17時~20時30分 |
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12月14日 10時30分~19時 |
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会場(東京) |
国際交流基金国際会議場 |
主催 |
国際交流基金アジアセンター |
注記 |
国際交流基金設立30周年記念事業 |
リンク |
国際交流基金ウェブサイトアーカイブページ |
【プログラム】
第1日目 2002年12月13日
17時~17時05分 |
主催者挨拶 |
17時05分~17時35分 |
アジア:対─形象化による同一化 |
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酒井直樹(コーネル大学アジア学部教授) |
17時35分~20時30分 |
アジア概念と近代 |
(17時35分~17時40分) |
セッション Ⅰ を始めるにあたって |
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司会 |
水沢勉(神奈川県立近代美術館専門学芸員) |
(17時40分~19時10分) |
発表 |
1. 岡倉天心のアジア観 『東洋の理想』の位置 |
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小泉晋弥(茨城大学教育学部教授、五浦美術文化研究所所長) |
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2. アジア想像:その系譜的分析 |
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汪暉|ワン・フイ(精華大学教授、中国社会科学院文学研究所研究員) |
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3. インドネシアの「アジア」 |
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グナワン・モハマド(「テンポ」誌論説委員) |
(19時10分~20時30分) |
討論(質疑応答を含む) |
第2日目 2002年12月14日
10時30分~13時 |
展示されるアジア / 展示されないアジア |
(10時30分~10時35分) |
セッション Ⅱ を始めるにあたって |
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司会 |
吉見俊哉(東京大学社会情報研究所教授) |
(10時35分~12時05分) |
発表 |
1. グローバリズムと制度的虚栄 |
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李龍雨|イ・ヨンウー(ニューヨーク・センター・フォー・メディア・アーツ ディレクター) |
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2. トロイの木馬? ─国際展におけるマルチカルチュラリズム |
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建畠晢(多摩美術大学教授) |
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3. 文化の規則:展示と知の政治学 |
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トニー・ベネット(オープン大学社会科学学部教授) |
(12時05分~13時) |
討論(質疑応答を含む) |
14時~16時30分 |
表象されるアジア / 表象されないアジア |
(14時~14時05分) |
セッション Ⅲ を始めるにあたって |
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司会 |
吉見俊哉 |
(14時05分~15時35分) |
発表 |
1. アートとズボン |
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デーヴィッド・エリオット(森美術館館長) |
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2. パフォーマンスにおけるインド |
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アンモル・ヴェラニ(インド芸術文化財団理事長) |
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3. 張藝謀(チャン・イーモウ)の『あの子を探して』─ある移動の寓話 |
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周蕾|レイ・チョウ(ブラウン大学近代文化・メディア学部 / 比較文学部教授) |
(15時35分~16時30分) |
討論(質疑応答を含む) |
16時50分~19時 |
アジアとは何か─流動する文化 |
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司会 |
酒井直樹 |
報告書
国際交流基金設立30周年記念事業
国際シンポジウム2002「流動するアジア─表象とアイデンティティ」報告書
Kokusai Koryu Kikin setsuritsu 30shunen kinen jigyo: Kokusai shimpojiumu 2002 “Ryudo suru ajia —hyosho to aidentiti” hokokusho
古市保子|フルイチ ヤスコ [編]
Edited by Furuichi Yasuko
- 出版地:出版者
東京:国際交流基金アジアセンター
- 発行年
2003年
- ページ数
464p
- サイズ
21cm
- 言語
日本語 (jpn)、英語 (eng)
- NCID
BA61448046
【目次】
p2 |
はじめに |
|
国際交流基金アジアセンター |
p12 |
プログラム |
p19 |
アジア:対─形象化による同一化 |
|
酒井直樹 |
p31 |
アジア概念と近代 |
p32 |
|
セッション Ⅰ を始めるにあたって |
|
|
水沢勉 |
p35 |
|
発表1. 岡倉天心のアジア観 『東洋の理想』の位置 |
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|
小泉晋弥 |
p41 |
|
発表2. アジア想像:その系譜的分析 |
|
|
汪暉|ワン・フイ |
p59 |
|
発表3. インドネシアの「アジア」 |
|
|
グナワン・モハマド |
p69 |
|
討論 |
p83 |
展示されるアジア / 展示されないアジア |
p84 |
|
セッションⅡを始めるにあたって |
|
|
吉見俊哉 |
p88 |
|
発表1. グローバリズムとその制度的虚栄 |
|
|
李龍雨|イ・ヨンウー |
p105 |
|
発表2. トロイの木馬? ─国際展におけるマルチカルチュラリズム |
|
|
建畠晢 |
p113 |
|
発表3. 文化の規則:展示と知の政治学 |
|
|
トニー・ベネット |
p124 |
|
討論 |
p141 |
表象されるアジア / 表象されないアジア |
p142 |
|
発表1. アートとズボン |
|
|
デーヴィッド・エリオット |
p153 |
|
発表2. パフォーマンスにおけるインド |
|
|
アンモル・ヴェラニ |
p164 |
|
発表3. 張藝謀(チャン・イーモウ)の『あの子を探して』─ある移動の寓話 |
|
|
周蕾|レイ・チョウ |
p176 |
|
討論 |
p189 |
アジアとは何か:流動する文化 |
p221 |
Asia: Co-figurative Identification |
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Sakai Naoki |
p233 |
The Idea of Asia and Modernity |
p234 |
|
Opening Comment for Session Ⅰ |
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Mizusawa Tsutomu |
p237 |
|
Tenshin (Okakura Kakuzo)'s View of Asia and the Position of The Ideals of the East |
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Koizumi Shinya |
p245 |
|
Imagining Asia: A Genealogical Analysis |
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Wang Hui |
p264 |
|
Indonesia's ‘Asia’ |
|
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Goenawan Mohamad |
p273 |
|
Discussion |
p287 |
Asia that is Exhibited / Asia that is not Exhibited |
p288 |
|
Opening Comment for Session Ⅱ |
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|
Yoshimi Shunya |
p292 |
|
Globalism and the Vanity of its System |
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Lee Yong Woo |
p309 |
|
A Trojan Horse?: Multiculturalism in International Art Exhibitions |
|
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Tatehata Akira |
p317 |
|
The Rules of Culture: Exhibition and the Politics of Knowledge |
|
|
Tony Bennett |
p328 |
|
Discussion |
p343 |
Asia that is Represented / Asia that is not Represented |
p344 |
|
Art and Trousers |
|
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David Elliott |
p355 |
|
India in Performance |
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|
Anmol Vellani |
p366 |
|
Zhang Yimou's Not One Less: The Fable of a Migration |
|
|
Rey Chow |
p378 |
|
Discussion |
p389 |
Plenary Session: What is Asia?—Transforming Cultures |
p419 |
パネリスト・コメント |
p432 |
Panelists' Comments |
p445 |
パネリスト・プロフィール |
p450 |
Panelists' Profiles |
p455 |
国際交流基金アジアセンター主催美術事業一覧 |
p458 |
The Japan Foundation Asia Center Visual Arts Programs |
【PDF】
国際交流基金設立30周年記念事業
国際シンポジウム2002「流動するアジア─表象とアイデンティティ」報告書