他人の時間Time of others
展覧会


国境を越えて同時代的な記憶や感覚が共有されることも珍しくなくなった一方、経済的不均衡や価値観の違いによる衝突が増加する現代のグローバル社会。その中で生きる私たちがどのように「他人」と接続し、何によって隔たれているのか、という問題意識について、ヒントをもたらすアジア・太平洋地域を中心としたアーティストの仕事を紹介しました。3カ国4会場を巡回、会場ごとに出品作家を入れ替え、計25名が紹介されました。
会期・会場 (東京) |
2015年4月11日~6月28日 |
---|---|
東京都現代美術館 | |
(大阪) | 2015年7月25日~9月23日 |
国立国際美術館 | |
(シンガポール) | 2015年11月19日~2016年2月28日 |
シンガポール美術館 | |
(ブリスベン、オーストラリア) | 2016年6月11日~9月18日 |
クイーンズランド州立美術館|現代美術館 | |
キュレーター | 崔敬華(東京都現代美術館学芸員) 橋本梓(国立国際美術館主任研究員) ミシェル・ホー(シンガポール美術館キュレーター) ルーベン・キーハン(クイーンズランド州立美術館|現代美術館アジア現代美術キュレーター) |
アーティスト | リンゴ・ブノアン、チェン・ジエレン、ヒーメン・チョン、キリ・ダレナ、グレアム・フレッチャー、ホー・ツーニェン、サレ・フセイン、ジョナサン・ジョーンズ、加藤翼、河原温、キム・ボム、アン・ミー・レー、イム・ミヌク、バスィール・マハムード、mamoru、ミヤギフトシ、トザー・パク(パク・シュウンチュエン)、プラッチャヤ・ピントーン、ブルース・クェック、ルアンルパ、下道基行、ナティー・ウタリット、ヴァンディー・ラッタナ、ヴォー・アン・カーン、ヤン・ヴォー *会場により出品作家は異なる |
主催 | 国際交流基金アジアセンター、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、国立国際美術館、シンガポール美術館、クイーンズランド州立美術館│現代美術館 |
助成 | (東京) 公益財団法人花王芸術・科学財団 |
協賛 | (大阪) 公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団 |
関連プログラム | (東京) オープニング記念フォーラム:「いま、アジアの美術館活動を考える」 2015年4月11日 / 東京都現代美術館講堂 / パネリスト= クリス・セインズ、スージー・リンガム、山梨俊夫、長谷川祐子 / コメンテーター= 片岡真実 / モデレーター= 古市保子 アーティスト・トーク 2015年4月12日 / 東京都現代美術館 / 下道基行、サレ・フセイン、キリ・ダレナ、プラッチャヤ・ピントーン、ブルース・クェック、mamoru、ミヤギフトシ Meet the Artist 1 2015年5月30日 / 東京都現代美術館 / ヴァンディー・ラッタナ Meet the Artist 2 2015年6月13日 / 東京都現代美術館 / アン・ミー・レー (大阪) アーティスト・トーク 2015年7月26日 / 国立国際美術館 / ヒーメン・チョン、サレ・フセイン、キム・ボム、ミヤギフトシ、プラッチャヤ・ピントーン、ブルース・クェック レクチャー・パフォーマンス:「THE WAY I HEAR / 想像のための幾つかのスコア」 2015年8月8日 / 国立国際美術館 / 出演= mamoru、木埜下大祐 |
リンク | 国際交流基金アジアセンター展覧会サイト 東京都現代美術館展覧会サイト 国立国際美術館アーカイブ シンガポール美術館展覧会サイト(英語) クイーンズランド州立美術館|現代美術館展覧会サイト(英語) |
カタログ

他人の時間─Time of others
Tanin no jikan—Taimu obu ji azazu
橋本梓|ハシモト アズサ、村上樹里|ムラカミ ジュリ、佐野明子|サノ メイコ、古市保子|フルイチ ヤスコ [編]
Edited by Hashimoto Azusa; Murakami Juri; Sano Meiko; Furuichi Yasuko
- 出版地:出版者
東京:東京都現代美術館、国際交流基金アジアセンター
大阪:国立国際美術館
シンガポール:シンガポール美術館
ブリスベン:クイーンズランド州立美術館│現代美術館 - 発行年
2015年
- ページ数
148p
- サイズ
24cm
- 言語
日本語 (jpn)、英語 (eng)
- NCID
BB18562271
【目次】
p4 | ごあいさつ |
p6 | 企画にあたって |
p10 | 各会場・出品作家リスト |
p11 | 図版 |
p35 | 分かちあえない時間を巡るいくつかの考察 |
p43 | 図版 |
p67 | 他人の時間のために |
p75 | 図版 |
p99 | 他者性の場所:グローバルな現代における東南アジアの美術 |
p108 | 図版 |
p123 | 他人の時間と、差異から露呈してくる複数の現実 |
p131 | 作家略歴 |
p139 | 作品リスト |
シンポジウム
国際シンポジウム2015
はじまりは90s─東南アジア現代美術をつくる International Symposium 2015
THE 1990s: The Making of Art with Contemporaries
「他人の時間」展の開催を機に、90年代の東南アジアの美術状況を、当時を知る関係者や新進の研究者の発表と議論を通じて、2015年の時点から再検証しました。
開催日時 |
|
||||
---|---|---|---|---|---|
会場(東京) | 東京都現代美術館地下2階講堂 | ||||
主催 | 国際交流基金アジアセンター、東京都現代美術館 | ||||
リンク | 国際交流基金アジアセンター The Japan Foundation Asia Center—Art Studies02 |
【プログラム】
第1日目 2015年5月23日
13時~13時05分 | 主催者挨拶 | |
13時05分~14時50分 | セッション1グローバル化とオルタナティヴ・アートシーンの広がり | |
発表 | 1.移行するアジアの現代美術ネットワーク | |
2.Off-Track:いつもと違う道 | ||
3.手作りの構造と小中規模の思索 | ||
討論(質疑応答を含む) | ||
15時10分~17時 | セッション2「アジア」の表象:作家とキュレーターの視点から | |
発表 | 1.真の旅は帰還である | |
2.アジア現代美術におけるスケールの問題 | ||
討論(質疑応答を含む) | ||
第1日目の全体討論 |
第2日目 2015年5月24日
13時~16時 | セッション3公的機関の活動と可視化・言説化された「アジア」 | |
第1日目の報告 | ||
発表 | 1.その文脈と苦境:シンガポール1996–2006 | |
2.政治的な制度と個人的な経験 | ||
3.文化外交と美術館経営:幻想の「アジア」を超えて | ||
討論(質疑応答を含む) | ||
全体討論とまとめ |
What We Do事業内容を知る