海外日本語教師 短期研修

海外の日本語教育機関の教師養成のため、日本語教師として一定以上の教授経験を持つ日本語教師を対象に、日本語運用力の向上、日本語教授法の向上及び多文化理解能力の養成を目的として研修を行います。研修は、夏と冬の2回実施されます。このうち冬期には、中南米地域の日系人日本語教師を対象にした「日系人特別枠」が設けられています(詳しいことは申請要領を参照してください)。

申し込み方法はこちら(申請要領・申請書がダウンロードできます)


研修期間

約2か月間 平成30(2018)年度予定
※夏、冬の2回行います。

  1. 夏期:2018年6月26日~8月20日(予定)
  2. 冬期:2019年1月9日~3月5日(予定)

対象者

  • 海外の日本語教師
  • 教授歴:2年以上
  • 日本語力:日本語能力試験(JLPT)N4または旧3級程度
  • 年齢:満56歳未満

(その他の条件は、申請要領を参照してください)
※「日系人特別枠」は中南米で日系人を対象に日本語教育を行う教育機関の、日系の教師を対象とした特別枠です。教授歴1年以上で応募できます。資格要件等は、必ず申請要領を確認してください。


研修内容

1.授業

来日後のプレースメントテストの結果により、次の二つのコースに分けて授業を行います。

<Aコース>
このコースは、日本語によるコミュニケーション能力の向上を重視します。日本語の授業では、日常的な場面のみならず、より広範な場面、トピックを扱えるようになることを目標とします。また、教授法の授業では、基本的な内容を確認し、具体的な授業の目標の立て方や教室活動に取り組みます。
<Bコース>
このコースは、教師としての専門能力の向上を重視します。日本語の授業では、日常会話のみならず説明、叙述、議論等、より高度な日本語運用力をつけることを目標とします。教授法の授業では、講義やワークショップを通じて、教授法の基礎知識の導入・整理・拡充を行いながら、各参加者の現場での活かし方を具体的に検討します。
授業時間数例
科目 Aコース Bコース
日本語 65~70時間 50~55時間
日本語教授法 35~40時間 50~55時間
日本文化・日本事情 25~30時間
その他(プレースメントテスト、PC講習等) 15~20時間
  1. (1)日本語
    1. 1.総合日本語
      JF日本語教育スタンダードのレベルに基づいて授業目標を設定し、日本語の運用力を高め、日常的な場面だけでなく、より多くの場面やトピックを扱えるようになるためのいろいろな活動をします。また、日本語といっしょに、日本の文化や日本の社会についても学びます。
    2. 2.文法
      Aコースでは、初級の文法を確認したり練習したりします。Bコースでは、文法項目をより理論的な立場から取り上げます。
  2. (2)日本語教授法
    日本語の教え方について考えたり、話し合ったり、アイディアを交換しあったりします。
    Bコースでは、理論や技能別教授法などの講義もあります。
    研修の最後に、研修で学んだことを活かして新しい授業のアイディアを考えて、発表します。
  3. (3)日本文化
    日本文化に関するいろいろなトピックで講義やワークショップ、プロジェクトワークをします。

2.日本文化体験プログラム(例)

ホームステイ、地域との交流(学校訪問等)、茶道・書道等のデモンストレーション、演劇鑑賞等。なお、希望者は研修終了後に地方研修に参加できます。


研修の流れ

研修の目標と流れ【PDF:481KB】


時間割例

Aコース
Aコース
時間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前
9時30分~
12時20分
総合日本語 総合日本語 教授法 総合日本語 教授法
午後
13時45分~
15時35分
日本文化 文法 個別研修 文法 文化体験
プログラム
Bコース
Bコース
時間 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前
9時30分~
12時20分
教授法 総合日本語 文法 教授法 総合日本語
午後
13時45分~
15時35分
日本文化 教授法 個別研修 総合日本語/
教授法
文化体験
プログラム

参加者の声


お問い合わせ

国際交流基金日本語国際センター
教師研修チーム
電話 : 048-834-1181 ファックス : 048-834-1170
Eメール : urawakenshu@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください)