平成30(2018)年度 国際交流基金賞 受賞記念イベント

細川俊夫氏 講演会
振動する夢の通路: 能から新しいオペラへ
- オペラ「地震・夢」を中心に –

概要

本年度の国際交流基金賞を受賞した細川俊夫さんは、ヨーロッパと日本を中心として創作活動を展開してきた、日本を代表する作曲家です。能などの日本の伝統芸能と西洋音楽とを融合したその音楽は世界各地で演奏され、海外と日本の音楽をつなぐ重要な作曲家として、世界中から高く評価されています。

本講演会では、今年7月にシュトゥットガルト歌劇場で世界初演され、大きな話題となったオペラ「地震・夢」(Erdbeben. Träume)へ至るまでの細川さんのオペラ作品の歴史、そして能をどのようにオペラに融合させるか、というテーマで細川さんにお話しいただきます。

第一部は、オペラ「松風」、「海、静かな海」、「二人静 ― 海から来た少女」、そして日本初公開となる「地震・夢」の実際の映像(アレクサンダー・クルーゲ監督)や音を使用しながら、細川さんからお話しをしていただきます。第二部は、オペラ「地震・夢」の台本制作時から本作に協力してきたドイツ文学の研究者である中央大学文学部教授の縄田先生から、細川さんのお話しを聞きだしていただきます。
貴重な機会、ぜひお越しください。

細川俊夫氏 講演会のチラシ画像
チラシ【PDF:1.14MB】

多和田 葉子氏×細川 俊夫氏 対談とパフォーマンス
「越境する魂の邂逅」

概要

本年度の国際交流基金賞を受賞した作家・詩人の多和田葉子さんと作曲家の細川俊夫さん。文化の境界を越える詩作と作曲によって、文学と音楽の新たな地平を切り開いてきたお二人の初めての対談を開催いたします。対談に続いては、細川さんの作品の演奏と多和田さんの作品の朗読によるパフォーマンスも行なわれます。お二人の世界に魂を浸す機会をお見逃しなく。

多和田 葉子氏×細川 俊夫氏 対談とパフォーマンスのチラシ画像
チラシ【PDF:4.1MB】

多和田 葉子氏 講演と詩の朗読
「言葉を運ぶ旅、探す旅」

概要

今年の国際交流基金賞受賞者であり、ドイツを拠点に世界中で活躍する作家・詩人の多和田葉子さんは、文学に新しい越境的な領域を切り拓き、日本文学の境界を押し広げてきました。これまで世界各地で1,000回以上の朗読会を行なった多和田さんから、各国での様々な経験や各地ごとに異なる聴衆の反応などについてお話しいただき、 旅をテーマにした詩の朗読会を行ないます。

サラマンカ大学スペイン日本文化センター 講演会
「サラマンカ大学スペイン日本文化センター~伝統と未来の間で~」(講演者:同センター所長 ホセ・アベル・フローレス・ビリャレッホ氏)

概要

本年創立800周年を迎えたサラマンカ大学は、長らく世界の学術を主導し、国際交流の拠点となってきました。なかでも天皇皇后両陛下のご訪問を契機に1999年同大学に創られた「サラマンカ大学スペイン日本文化センター」は、スペインと日本との関係を維持強化する上で中心的役割を果たしています。本講演会では、日本とサラマンカ大学、とりわけスペイン日本文化センターとの機関関係史にかかる概説とともに、サラマンカ大学の貢献を紹介しつつ、学術的・社会的・科学的・芸術的な見地から日西関係史を振り返ります。

サラマンカ大学スペイン日本文化センター講演会のチラシ画像
チラシ【PDF:1.08MB】

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
コミュニケーションセンター
電話:03-5369-6075 ファックス:03-5369-6044

What We Do事業内容を知る