国際交流基金では1985年から地域に根ざした国際交流団体を顕彰する国際交流基金地球市民賞を実施しています。日本の各地域において多文化共生のさまざまな取り組みが求められている中、地域社会の多文化を「つなぐ」先進的な取り組みを推進している四日市市に受賞団体が集結し、互いの知恵やアイデア、情報を交換しました。
国際交流基金地球市民賞 フォローアップイベント2019 イン 四日市
地球市民賞 公開シンポジウム
「~つなぐ~多文化共生社会の実現に向けて」 報告書
プログラム
- あいさつ・企画趣旨説明
オープニングセッション
「多文化共生の必要性 三重県の取り組み
~異なる文化的背景を生かして一緒に気づく地域社会~
第1セッション「つなぐ人と組織どう育てる?」
第2セッション「壁をこえる、つながるアート」
≪番外編≫3月26日ワークショップより
「アートによる社会課題の解決」
~三重県文化会館の取り組み~
国際交流基金地球市民賞 フォローアップイベント2019 イン 四日市
地球市民賞 公開シンポジウム
「~つなぐ~多文化共生社会の実現に向けて」 開催概要
概要
- 日時:
- 2019年7月27日(土曜日)13時~17時
- 会場:
- じばさん三重 6階ホール
近鉄四日市駅から徒歩5分
三重県四日市市安島1-3-18
三重北勢地域地場産業振興センター - 主催:
- 国際交流基金
- 後援:
- 三重県、四日市市、公益財団法人三重県文化振興事業団、公益財団法人三重県国際交流財団
プログラム
- 13時
挨拶・企画趣旨説明
柄 博子(国際交流基金 理事)
鈴木 英敬(三重県知事)
森 智広(四日市市長)
田村 太郎(ダイバーシティ研究所 代表理事)
- 13時15分
オープニング対談
「多文化共生の必要性 三重県の取り組み~異なる文化的背景を生かして一緒に築く地域社会~」鈴木 英敬(三重県知事)× 藤沢 久美(シンクタンク・ソフィアバンク 代表)
- 13時45分
第1セッション
「つなぐ人と組織をどう育てる?」日々の活動の中で、様々な立場の人々と、どうつながり、連携し、その関係を育てて行くのか。各地域で橋渡しとして活躍しているキーパーソンの話を聞く。
池田 誠(北海道国際交流センター 専務理事)
堀 永乃(グローバル人財サポート浜松 代表理事)
八木 浩光(熊本市国際交流振興事業団 事務局長)
[モデレーター]田村 太郎(ダイバーシティ研究所 代表理事)
- 15時20分
第2セッション
「壁をこえる、つながるアート」アートの長所である「壁のなさ」により、様々な立場の人がどのようにつながって多文化共生等の社会課題に生かせるか、またはアートがどのような影響を及ぼしているのか。様々な事例をもとにテーマについて語り合う。
堤 佳奈(三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクト担当)
山野 真悟(特定非営利活動法人黄金町工リアマネジメントセンター 事務局長)
横堀 ふみ(特定非営利活動法人ダンスボックス プログラム・ディレクター)
[モデレーター]若林 朋子(プロジェクト・コーディネーター/プランナー 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授)
- 16時40分
クロージングセッション
登壇者プロフィール
オープニング対談
- 三重県知事
- 鈴木 英敬
兵庫県出身。東京大学経済学部を卒業後、通商産業省に入省。自由民主党三重県第二選挙区支部長を経て2011年三重県知事に就任、現在3期目。全国高速道路建設協議会副会長、全国石油コンビナート立地道府県協議会副会長、経済産業省産業構造審議会2050経済社会構造部会委員、子どもの家庭養育推進官民協議会会長など多数の要職を歴任する。世界経済フォーラムヤング・グローバル・リーダーズメンバー。イクメンオブザイヤー2015受賞。2018年ベトナム友好徽章を受章。一男一女の父。
- シンクタンク・ソフィアバンク代表
2018年度国際交流基金地球市民賞 選考委員 - 藤沢 久美
国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。1999年、同社を世界的格付け会社に売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。現在、代表。政府各省の審議委員や日本証券業協会公益理事などの公職に加え、豊田通商など上場企業の社外取締役を兼務。1000社を超える経営者インタビューやダボス会議等を通じて、国内外の官民協働支援に取り組む。近著は、『あの会社の新人は、なぜ育つのか』(ダイヤモンド社)。『すぐやる人の“超えてる”思考法』(三笠書房)など著書多数。
モデレーター(第1セッション)
- ダイバーシティ研究所 代表理事
2018年 国際交流基金地球市民賞 選考委員 - 田村 太郎
兵庫県伊丹市生まれ。高校卒業後、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米などを旅する。在日フィリピン人向けレンタルビデオ店で勤務することで、日本で暮らす外国人の課題を知る。阪神大震災直後に外国人被災者へ情報を提供する「外国人地震情報センター」の設立に参加。1997年4月から2004年3月まで(認定特定非営利活動法人)多文化共生センター代表として同センターの成長に居合わせた。2004年4月からIIHOE研究主幹として、NPOのマネジメントサポートや自治体との協働にテーマを移し、非営利民間の立場から地域社会を変革するしくみづくりに取り組む。また、2007年1月からダイバーシティ研究所代表として、CSRにおけるダイバーシティ戦略に携わる。2011年3月東日本大震災を受けて、「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ)」、スペシャルサポートネット関西 の発足に関わり、それぞれ代表幹事、世話人を務める。また、内閣官房に発足した「震災ボランティア連携室」で企画官に就任。被災地のニーズ把握や震災ボランティア促進のための施策立案に携わった。2012年2月より復興庁上席政策調査官となり、14年4月からは復興推進参与としても東北復興に携わる。
モデレーター(第2セッション)
Photo: 山本 尚明
- プロジェクト・コーディネーター/プランナー
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授
2018年度国際交流基金地球市民賞 選考委員 - 若林 朋子
英国ウォーリック大学院文化政策・経営学修士課程修了。1999年~2013年、公益社団法人企業メセナ協議会に勤務。プログラム・オフィサーとして企業が行う文化活動の推進と芸術・文化支援の環境整備に従事。現在は主に非営利セクターで各種事業のコーディネート、企画立案、取材、執筆、編集、調査研究、NPO支援等を行う。横浜市創造界隈形成推進委員会、和光市指定管理者事業評価委員会、大阪府市文化芸術振興会議/大阪アーツカウンシル、武蔵野市文化振興基本方針策定委員会、各委員。NPO法人理事(芸術家と子どもたち、JCDN、アートプラットフォーム、芸術公社)、監事(ON-PAM、音まち計画、アーツエンブレイス、TPAM)、東日本大震災復興支援プロジェクトARTS for HOPE運営委員。『アートプロジェクトを評価するために:レクチャーノート』(編著、東京都歴史文化財団)、『これからのメディアをつくる編集デザイン』(分担執筆、フィルム・アート社)、『ソーシャルアート:障害のある人とアートで社会を変える』(分担執筆、学芸出版社)。2016年より立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授。
第1セッション
- 北海道国際交流センター 専務理事
- 池田 誠
函館生まれ。1984年小樽商科大学卒業後、株式会社JTBにて11年間勤務。95年に退職、1年間、ニュージーランドでグリーンツーリズムや、パーマカルチャー、バイオダイナミックなどを学ぶ。帰国後、共働学舎新得農場にて有機農業、ナチュラルチーズづくりなどを担当し、自給自足の共同生活をする。2001年5月より現職。現在、外務省NGO相談員、DIGネットワーク函館事務局長、大沼ラムサール協議会会長など多数。七飯町大沼在住。
- グローバル人財サポート浜松 代表理事
- 堀 永乃
企業勤務を経て、2001年浜松国際交流協会の日本語コーディネーター就任、2010年の浜松市外国人学習支援センターの開設に携わる。外国人が抱える課題に直面し、2011年にグローバル人財サポート浜松を設立。在住外国人介護職員研修や日本語教育、大学生が対象の次世代育成事業を行うほか、全国での講演多数。主な書籍は「やさしい日本語とイラストでわかる介護のしごと」(日本医療企画)。文化庁地域日本語教育推進アドバイザー。(一般財団法人)自治体国際化協会地域国際化推進アドバイザー。
- 熊本市国際交流振興事業団 事務局長
- 八木 浩光
熊本出身、1997年より事業団で国際交流事業をとおし、熊本市の活性化と発展を推進。多文化共生分野では、県立大学で「生活者としての外国人のための日本語教材」作成を指導。2010・2015年に、「県内における生活者としての外国人への日本語教育に関する考察」を発表。熊本地震時に外国人避難対応施設および災害多言語支援センターを運営。事業団が2016年度国際交流基金「地球市民賞」を受賞。現在、多文化共生の拠点となる日本語教室の地域展開など、外国人・日本住民が普段から共に支え合える地域づくりを推進している。
第2セッション
- 三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクト担当
- 堤 佳奈
兵庫県出身。神戸大学人文学部卒業後、2010年より、こまばアゴラ劇場、劇団青年団制作部に在籍。2016年より、三重県文化振興事業団・三重県文化会館事業課演劇事業係にて勤務。2017年からは、OiBokkeShi×三重県文化会館による3年間の「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクトを担当している。
- 特定非営利活動法人黄金町工リアマネジメントセンター 事務局長
- 山野 真悟
1950年福岡県生まれ。1978年よりIAF芸術研究室を主宰、展覧会企画等をおこなう。1990年ミュージアム・シティ・プロジェクト事務局長に就任。1990年より隔年で街を使った美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュース。「まちとアート」をテーマに、プロジェクトやワークショップ等を多数てがける。2005年「横浜トリエンナーレ」キュレーター。2008年より「黄金町バザール」ディレクター、翌2009年黄金町エリアマネジメントセンター事務局長に就任。2014年度(第65回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2016年横浜市文化賞受賞。
- 特定非営利活動法人ダンスボックス プログラム・ディレクター
- 横堀 ふみ
神戸・新長田在住。劇場Art Theater dB神戸を拠点に、滞在制作を経て上演する流れを確立し、ダンスを中心としたプログラム展開を行う。同時に、アジアの様々な地域をルーツにもつ多文化が混在する新長田にて、独自のアジア展開を志向する。ベトナム人の夫をもち、一児の母でもある。
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