2025年度舞台芸術専門家招へい事業 (YPAMとの共催事業)
国際交流基金(JF)は、日本とASEANの次世代の交流促進と人材育成を目的とする包括的な人的交流事業「次世代共創パートナーシップ-文化のWA2.0-」一環として、横浜国際舞台芸術ミーティング(Yokohama International Performing Arts Meeting、以下YPAM)との共催により、アジア大洋州地域で活動するアーティスト、フェスティバル・劇場ディレクター、演出家などを中心に、各国の舞台芸術界をリードする専門家を日本へ招へいしています。 ASEAN諸国(8か国)を中心に15名を招き、日本側の舞台関係機関・専門家との交流を図ります。この交流事業を通し、海外における日本の舞台芸術に対する理解が深まるとともに、国際的なネットワーク形成が促進され、継続的な交流や新たな創作活動につながることを期待しています。
なお各招へい者は、12月9日~11日にYPAMで開催されるトークイベントに登壇予定です。
YPAMトークイベント(ミーティングポイント)
招へい期間:2025年12月7日(日曜日)~12月14日(日曜日)
| 国名 | 氏名 | 所属/役職 |
|---|---|---|
| インドネシア | Helly Minarti ヘリー・ミナルティ |
キュレーター/ドラマトゥルク/研究者/ LINGKARAN | koreografi 創設者 |
| インドネシア | Yustiansyah Lesmana ユスティアンシャ・ルスマナ |
ジャカルタ国際演劇プラットフォーム 芸術監督 |
| インドネシア | Rebecca Kezia レベッカ・ケジア |
aRRRah ディレクター/インドネシア・プロデューサーズ・ネットワーク 共同創設者 |
| カンボジア | Ka Kou カー・クー |
カンボジア王国文化芸術省舞台芸術局 アーティスト |
| タイ | Kuntara Chaicharn クンタラ・チャイチャーン |
バンコク国際舞台芸術ミーティング オペレーション・マネージャー |
| タイ | Parnrut Kritchanchai パーンラット・クリッチャンチャイ |
バンコク演劇祭 ディレクター |
| フィリピン | Icee Po アイシー・ポ |
フィリピン教育演劇協会 マネージング・プロデューサー |
| ベトナム | Nguyen Hai Yen (Red) グエン・ハイ・イェン(レッド) |
MORUA/Project Day San 共同設立者 |
| マレーシア | Ridhwan Saidi リドゥワン・サイディ |
Moka Mocha Ink 共同創設者/ディレクター |
| ミャンマー | P Cube ピー・キューブ |
Artis–Hood キュレーター/アーティスト |
| ラオス | Siphai Thammavong シパイ・タマヴォン |
Garavek Theatre ストーリーテラー |
| オーストラリア | Kris Nelson クリス・ネルソン |
シドニー・フェスティバル ディレクター |
| オーストラリア | Brad Spolding ブラッド・スポルディング |
Bunjil Placeパフォーミングアーツ・プログラム責任者 |
| オーストリア | Christine Standfest クリスティーネ・シュタントフェスト |
ImPulsTanz –ウィーン国際ダンスフェスティバル ドラマトゥルク/キュレーター |
| 韓国 | Seonghee Kim キム・ソンヒ |
Ob/Scene Focus 芸術監督 |
プロフィール
ヘリー・ミナルティ(Helly Minarti)
キュレーター/ドラマトゥルク/研究者

ヘリー・ミナルティはジャカルタ出身で、2018年末にジョグジャカルタへ活動拠点を移し、現在コンテンポラリー・パフォーマンス分野において、インディペンデントのキュレーター/ドラマトゥルク/研究者として活動している。ラディカルな戦略を再考することで、自身の芸術の政治性と実践性を捉え直し、経験や歴史に根ざした理論と結びつけることを試みている。ミナルティの主な関心の一つは、研究としてのキュレーションを応用し、人間の身体、意識、自然に対する理解を育む折衷的な知識に対して、言説的実践としての振付の歴史的経緯を考察することである。これまでインドネシア国内外で数多くのフェスティバルの共同キュレーションやアート・プラットフォームの共同運営に携わってきた。代表的なキュレーションプロジェクトとして、アジア4都市で開催された「Jejak-旅 Tabi Exchange: Wandering Asian Contemporary Performance」(2018–2021)や、台北アーツフェスティバルの「Cruising」プログラムとして実施されたキュレーター・レジデンシー「The Sea Within」がある。このプロジェクトでは、島/群島という概念を扱いながら、その探究を群島的/海洋的思考へと広げている。近年では、ノルウェー・オスロに拠点を置くアート・リサーチ機関 PRAKSIS Osloの「Climate/Coloniality」レジデンシー・プログラムにアーティストや実践者グループの一員として参加。この経験により、彼女の現在の探究に新たなレイヤーを重ねている。
ユスティアンシャ・ルスマナ(Yustiansyah Lesmana)
ジャカルタ国際演劇プラットフォーム 芸術監督

ジャカルタを拠点とする演出家、プログラムデザイナー、舞台芸術キュレーター。パフォーマンス制作のためのオープンな協働プラットフォームであるテアター・ガンタと幅広く活動している。分野、地域、メディア、世代を横断する多様なアーティスト同士のコラボレーションに重点を置き、とりわけ時間を超えて物語をつなぐ新たな文脈の探求に関心を持つ。2013年および2014年にジャカルタ芸術祭において、ジャカルタ・アーツカウンシルより最優秀演出賞を受賞。現在、Djakarta International Theatre Platformのアーティスティック・ディレクター、インドネシア国立演劇協会 事務局長、演劇委員会委員およびジャカルタ・アーツカウンシル アーカイブ及びコレクション委員会委員長を務める。
レベッカ・ケジア(Rebecca Kezia)
aRRRah ディレクター/インドネシア・プロデューサーズ・ネットワーク 共同創設者

レベッカ・ケジアは、インドネシアにおける戯曲と演劇の発展に焦点を当て、キュレーション、演劇制作、戯曲制作に携わっている。芸術と議論の実践を横断し、集合的な想像力やパフォーマティブな問いを実験する協働スペース「aRRRah」を立ち上げた。コミュニタス・サリハラ 教育・ディスコース部門 プログラム・マネージャー(2015~2023)、ジャカルタ・アーツカウンシル 演劇委員会委員(2020~2023 )。主なキュレーション・プロジェクトに、Indonesia Bertutur 2024、JICON 2023、Indonesian Dance Festival 2022、Indonesia Dramatic Reading Festival 2018。舞台芸術プロデューサーのためのフォーラム「インドネシア舞台芸術プロデューサー・ネットワーク」の共同立ち上げにも携わる。
カー・クー(Ka Kou)
カンボジア王国文化芸術省舞台芸術局 アーティスト

(c)SilverBelle
リーヴ・チャンリカ(カー・クー)氏は、2003年にカンボジア古典舞踊の男役と巨人役を専門として舞踊の訓練を開始した。文化芸術中等教育学校 で8年間学び、カンボジア王立芸術大学で振付芸術の学士号を取得。現在は文化芸術省傘下の舞台芸術局(DPA)所属アーティストとして活動しながら、コンテンポラリーダンスの要素を取り入れて自身の芸術表現を高めることに深い情熱を傾けている。シルバーベル ダンスグループ のメンバーでもあり、同グループは文化芸術省主催の「カンボジア現代舞踊コンクール2018」で優勝、アジアやヨーロッパ各地で幅広く公演活動を行っている。2013年にはカンボジア王立舞踊団の一員としてヨーロッパツアーに参加し、パリなど各地で公演。2015年にはASEAN・日本交流プログラム「JENESYS 2.0」および韓国での「ASEAN・韓国若者交流プログラム」に参加。2016年にはカンボジア代表団を率いてブルネイを訪問。国際的な活動としては、フランスで開催されたアムリタ・パフォーミング・アーツ による『魔笛』公演(2017年)や、マニラで開催されたアジア・韓国グラフィティ・コンテンポラリーダンス・フェスティバルへのカンボジア代表としての参加などが挙げられる。2019年には「ASEAN文化年2019」の一環として、タイと日本で共催された「VIVA ASEAN」 に参加。2021年にはカンボジア・リビング・アーツ からダンス映画『CELL』に対して、ケロラ財団 から作品『INSIDE THE MASK』に対し、それぞれ助成金を受給した。2018年よりシルバーベル ダンスグループにダンサー、振付師、プロジェクトオーガナイザーとして参加している。
クンタラ・チャイチャーン(Kuntara Chaicharn)
バンコク国際舞台芸術ミーティング オペレーション・マネージャー

クンタラ・チャイチャーンは、芸術的な創造性とプロジェクトマネジメントを架橋する、タイの舞台芸術分野の専門家である。チュラロンコン大学文学部にて舞台芸術学の修士号を取得後、タイを代表するイベント運営会社の一つでキャリアをスタートし、プロジェクト管理、コーディネーション、制作マネジメントにおいて豊富な経験を積む。現在は、BIPAM(Bangkok International Performing Arts Meeting)のオペレーション・マネージャーを務め、交流、対話、専門性の向上を通じて、国内外の舞台芸術コミュニティをつなぐ役割を担っている。
パーンラット・クリッチャンチャイ(Parnrut Kritchanchai)
バンコク演劇祭 ディレクター

タイを拠点とするインディペンデントの演劇アーティスト、演出家、劇作家、パフォーマー。2003年より演劇シーンで活動し、ユーモア、感情の深み、視覚的ストーリーテリングを特徴とする、コンテンポラリーかつ実験的な作品を手がけている。彼女の作品は複数の国内賞を受賞しており、これまでヨーロッパ、中国、韓国、台湾などでパフォーマーとして国際ツアーを行っている。ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校にてパフォーマンス・スタディーズの修士号を取得、チュラロンコン大学文学部にてドイツ語を専攻して学士号を取得。現在、バンコク演劇祭のフェスティバル・ディレクターを務める。
アイシー・ポ(Icee Po)
フィリピン教育演劇協会 マネージング・プロデューサー

アイシー・ポ氏は、芸術家養成教員、プロデューサー、ファシリテーターであり、演劇と教育を社会の変革につなげる文化活動のリーダーとして活動している。フィリピン教育演劇協会(PETA)のマネージング・プロデューサー兼芸術家養成上級教員として20年以上にわたり、演劇を共感や市民対話、社会の変化をもたらす媒体として推進してきた。『Rak of Aegis』、『Walang Aray』、『One More Chance: The Musical』、『Tempest Reimagined』、『Sari-Sali』や、移住、ケア、異文化対話をテーマにしたフィリピンとドイツの合作『Nobody’s Home』など、数多くの作品が高い評価を受けている。こうしたプロジェクトを通じて現代フィリピン演劇の牽引役としての確かな地位を築き、国内外において共感を呼ぶ物語に取り組んできた。また、ファシリテーター兼クリエイティブプロデューサーとして創造的演劇制作、権利擁護パフォーマンス活動、若者のエンパワーメントに関するワークショップを主導している。また、マーケティング、コミュニケーション、ビジネスイノベーションの強固な基盤を築いた上に、芸術性と戦略を効果的に統合し、先見性、持続可能性、人間中心主義が保たれた創造的プロジェクトに取り組んでいる。芸術活動以外では、ライオンズクラブ国際協会のレオ・ライオンクラブの会員として、国際レオクラブ諮問パネルを務め、若きリーダーの育成やアジア太平洋地域における世代間協働を推進している。アジア経営大学院(AIM)でイノベーションとビジネス修士号を取得、歯科医学博士でもある。それぞれのコミュニティがより共感に満ちた世界を思い描き、実際に形作っていく手助けとなるように、創造性と思いやりと目的意識を結びつける作品の企画と制作を続けている。
グエン・ハイ・イェン (レッド)(Nguyen Hai Yen (Red))
MORUA/Project Day San 共同設立者

グエン・ハイ・イェン氏は、ダンス、演劇、実験音楽、多分野の芸術にまたがる映像作家兼独立系アートプロデューサーである。ランソンで生まれ、ホーチミン市を拠点とし、ハノイとニャチャンで数多くのプロジェクトを展開。ニャチャンを拠点とする独立系ダンスプラットフォーム「MORUA」や、ベトナムのパフォーマンス制作者を対象とした学習、協働、実験に重点を置く、サイゴンを拠点とするプラットフォーム「Project Đẩy Sàn」の共同設立者兼プロデューサーでもある。各地のプロジェクトでキュレーターやプロデューサーを務めており、主な実績として、ゲーテ・インスティトゥート主催のミニフェスティバル「Dealing in Distance」(2025~2026年、ハノイ、ホーチミン、ジャカルタ、マニラを巡回)、「Djakarta International Theater Platform」(2025年、共同キュレーターとして)、ホイアンとダナンで開催された「Nổ Cái Bùm Traveling Art Festival」(2024年)などがある。また東南アジアのアーティストやプロデューサーとの協働では、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、フィリピン、韓国のプロデューサーが共同で設立した「MORASUM」や、東南アジア振付家ネットワーク(SEACN)などの取り組みを通じて、東南アジアの現代パフォーマンス制作者を対象とするインフラ構築と地域間交流の可能性を模索。これらの活動が国際的に評価され、ブリティッシュ・カウンシル、アジアン・カルチュラル・カウンシル、プリンス・クラウス基金、プロ・ヘルヴェティア文化財団、ゲーテ・インスティトゥート、メコン・カルチュラル・ハブ、ケロラ財団から支援を受けている。2022年、プリンス・クラウス・シード賞を受賞。
リドゥワン・サイディ(Ridhwan Saidi)
Moka Mocha Ink 共同創設者/ディレクター

Photo: Nurul Aizam
リドゥワン・サイディ氏は、作家、演劇実践者、ドラマトゥルク、映像作家であり、ジャンル横断的な実験と叙情的な親密性を探求する作品を生み出している。2011年に小規模出版社Moka Mocha Ink(mokamochaink.com)を共同で設立し、その後演劇と映画実践のプラットフォームへと発展させた。2024年にペナン州ジョージタウンで行われたプロジェクト『Pengalaman Prangin』は、シア・ボイ都市考古学公園からプランギン通り、ビーチストリートに至るルートを徒歩と自転車で巡りながら、2 キロの距離を移動するパフォーマンスである。参加者は、英語・マレー語・福建語による音声ナレーションとサウンドスケープを聴きながら、街の地形や建築環境の物語を、時空を超えて体験する。映画『Tears in Kuala Lumpur』(2025年)では、都市が記憶と喪失の迷宮となる。P・ラムリーの楽曲「Air Mata di Kuala Lumpur」に着想を得たこの作品は、写真家のジェイと自動車工場経営者のツェという二人の女性が、嘆きや他者との断絶、そして移り変わるクアラルンプールの街並みと向き合う姿を追う。またドラマトゥルクとしても精力的に活動し、共同睡眠を探求する没入型パフォーマンス『Tidur Lambak』(2022年にクアラルンプール、2025年にジャカルタで開催)、バターワースとクアラルンプールで消えようとしている工芸に応えるラウ・ベ・チンの振付作品『Beyond Moving with Artisans』(2021〜2024年)などの制作に貢献している。
ピー・キューブ(P Cube)
Artis–Hood キュレーター/アーティスト

ピー・キューブ氏は、プロダンサー、キュレーター、また多分野にまたがるアーティストとして10年以上の創作活動の実績がある。ストリートダンス文化に根ざしたポッピングとヒップホップを専門とし、そのパフォーマンスはフリースタイルの表現と振付構造を融合させ、技術面での高い完成度と情感の深さとを併せ持っている。ストリートダンスのスタイルを超え、実験的な動きを探求しながら、芸術形式としてのダンスの境界を押し広げている。その芸術哲学を支えているのは、抽象的思考と数多くの分野にまたがる探求である。抽象芸術に大いに触発されながら、ビデオアート、写真、インスタレーション、絵画などさまざまな媒体を融合させ、没入感を生み出し思考を促す体験を創り出す。一つの形式にこだわることなく、芸術を動き、視覚的構成、人間的つながりの間での発展的対話と捉えている。キュレーター兼プロジェクトオーガナイザーとしては、コミュニティとアーティストの活動を手助けするプラットフォーム構築に情熱を注いでいる。プロジェクト運営の経験を基に、創造的なアイデアをしっかりと組織化された協働制作へと昇華させる手法に卓越している。展覧会のキュレーション、パフォーマンスのプロデュース、コミュニティプロジェクトなど、どの場でも対話を促し、創造性や包括性を育むという目的を大切にしている。革新的なビジョンと協働精神が特徴で、その真価は、アートと社会的目的が交わる場で発揮される。分野の境界線を曖昧にする作品を相次いで発表し、観客に対して、動きと創造に対する、斬新だが確かな理念に裏付けられた視点を提供している。その視点は、それぞれの個性を称賛しつつ、芸術体験の共有によって人々を結びつける。
シパイ・タマヴォン(Siphai Thammavong)
Garavek Theatre ストーリーテラー

シバイ・タマヴォン氏は、ラオスのルアンパバーンにあるガラヴェック劇場でストーリーテラーとして活動している。ラオス北部のボケオ県にあるバンヌンプークという小さな村で生まれ育ち、2004年に地元の高校課程を修了。両親からルアンパバーンに出て勉学を続けるよう勧められ、ルアンパバーン教員養成大学の英語教育課程を専攻した。大学卒業後、2010年にルアンパバーン映画祭組織委員会での運営責任者としてキャリアをスタートする。2014年、ルアンパバーンに拠点を置くガラヴェック劇場を設立。現在まで同劇場でストーリーテラーとして活動している。
クリス・ネルソン(Kris Nelson)
シドニー・フェスティバル ディレクター

クリス・ネルソン氏はシドニー・フェスティバルのフェスティバル・ディレクターを務める。フェスティバルの企画者、キュレーター、プロデューサー、ドラマトゥルクとして20年以上の国際的な経験を持つ。ロンドンのLIFT(リフト)で芸術監督兼CEOを務め、2回のビエンナーレを開催。Janaina Leite、ザ・ネスト・コレクティブ、Sonia Hughes、ナシーム・スレイマンプールらに新作を委嘱し、移動を最小限に抑えた国際協働の形を探求する研究プラットフォーム「コンセプト・ツーリング」を立ち上げた。これまでネルソン氏はダブリン・フリンジ・フェスティバルのフェスティバル・ディレクターを務め、カナダの主要なフェスティバルでプロデューサーおよびキュレーターとしても活躍。モントリオール拠点のツアーエージェンシー「Antonym」を通じて、実験的なカナダの劇場やダンスカンパニーの作品を推進した。
ブラッド・スポルディング(Brad Spolding)
Bunjil Placeパフォーミングアーツ・プログラム責任者

ブラッド・スポルディング氏は、キュレーター、プログラマー、プロデューサーとして、様々な芸術分野で活動している。オーストラリア映像博物館(the Australian Centre for the Moving Image/ACMI)の「Double Vision」上演のキュレーターやBunjil Placeにてパフォーミングアーツ・プログラム責任者を務める。これまでにブリスベン・パワーハウスのアーツ・プログラム・ディレクターやThe Substationの芸術監督兼 CEO を歴任し、2020 年にはAsia TOPAとアーツセンター・メルボルンにより「Subsonic」プログラムのキュレーターに招へいされた。ヴィジュアルアーツ学士号、アートマネジメント修士号、アーツ&コミュニティ実践学修士号を取得している。マクファーレン基金とTemperanceホールの理事も務める。
クリスティーネ・シュタントフェスト(Christine Standfest)
ImPulsTanz –ウィーン国際ダンスフェスティバル ドラマトゥルク/キュレーター

(c)yoko one
クリスティーネ・シュタントフェスト氏はウィーンを拠点に活動している。インディペンデントアーティスト、パフォーマーとしてのキャリアを経て、2013 年より ImPulsTanz – Vienna International Dance Festival のドラマトゥルクおよびキュレーターを務めるほか、ウィーン大学などで教鞭を執っている。
キム・ソンヒ(Seonghee Kim)
Ob/Scene Focus 芸術監督

キム・ソンヒはキュレーター兼プロデューサーであり、国立アジア文化殿堂の元芸術監督(2013–2016)やFestival B:om/フェスティバル・ボム(2007–2013)の創設者である。これまでに国立現代美術館/MMCA(2017–2018)や 国際現代舞踊祭/MODAFE(2001–2005)において、ジャンルを横断する芸術プログラムのディレクションを手がけ、現在は多元芸術刊行物『Ob.Scene』の共同代表を務めている。
[お問い合わせ]
国際交流基金(JF)
文化事業部舞台芸術チーム
電話:03-5369-6063
E-mail:pa@jpf.go.jp
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