2024年度ASEAN次世代専門家グループ招へい(第1期:経済安全保障)実施報告

国際交流基金(JF)は、「東南アジアパートナーシップ(JFSEAP)プログラム/ASEAN次世代専門家グループ招へい」を2024年度から開始し、初年度となる今回は経済安全保障をテーマに2025年2月25日(火曜日)から3月3日(月曜日)にかけてASEAN各地から8名の若手・次世代の研究者・専門家を日本に招へいしました。

プロジェクタースクリーンの前で記念撮影をする参加者

事業アドバイザーである東京大学先端科学技術研究センター特任講師の井形彬氏の協力のもと、参加者は、7日間の訪日期間中に東京・京都で経済安全保障に関する様々なステークホルダーを訪問し、レクチャーやワークショップを通じて各界の関係者と交流しました。参加者が日本の経済安全保障に関する様々な知見を得るだけでなく、参加者からも日本のステークホルダーに対してASEAN各国の経済状況や、ASEANから日本の政策がどのように見えているかを伝える等、双方向で学び合いことができる貴重な機会となりました。また、訪日終盤の東京・京都での文化視察を通じて、日本文化についても理解を深めました。

訪日日程
2月24日(月曜日) 参加者来日 東京
2月25日(火曜日)
1日目
JFでのオリエンテーション、レクチャー、経済産業省視察 東京
2月26日(水曜日)
2日目
国際協力機構、国際協力銀行、外務省視察、レクチャー他 東京
2月27日(木曜日)
3日目
東京大学学先端科学技術研究センターでのレクチャー、企業訪問(株式会社Fronteo) 東京
2月28日(金曜日)
4日目
京都大学経済学研究科、東南アジア地域研究研究所でのレクチャー、意見交換他 京都
3月1日(土曜日)
5日目
京都文化視察 京都
3月2日(日曜日)
6日目
自由研究 東京
3月3日(月曜日)
7日目
経済安全保障ワークショップ、東京文化視察、フェアウェル・レセプション 東京
3月4日(火曜日) 帰国  
寺社を背景に記念撮影をする11人ほどの参加者
京都・平等院鳳凰堂での文化視察
会議室で大きなテーブルを囲んで発言をする参加者
東京大学先端科学技術研究センターでのワークショップ

参加者からは、「経済安全保障の政策的な視点だけでなく、民間企業などの様々なステークホルダーの視点も学べて興味深かった」、「自国やASEANの経済安全保障政策について振り返って考える機会となった」などの声が寄せられました。

帰国後は、このプログロムで得た経験や知識を活かし、将来ASEANと日本間の新たな知的ネットワークの一員として更なる活躍が期待されます。

事業の詳細はJF本体サイトに掲載しています。

JFサイト

参加者による訪日レポート

JFSEAP ASEAN次世代専門家グループ招へいについて

日本とASEANが共に取り組むべき国際社会の共通課題に関する政策志向の研究・調査を目的として、ASEAN各国のシンクタンク・研究機関等から若手・次世代の研究者・専門家10名程度をグループで1週間~10日程度日本に招へいするプログラムです。地域や世界が現在直面する課題について、日本の関係省庁、大学・シンクタンク等研究機関への訪問や関係者との意見交換を実施し、日ASEAN間の新たな知的ネットワークの構築と相互理解の促進を目指します。

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