次世代日本研究者協働研究ワークショップ:
オンラインフォローアップ
国際交流基金(JF)主催事業「次世代日本研究者協働研究ワークショップ」の第1回・第2回の参加者を対象に、オンラインでのフォローアップ・ワークショップを開催しました。
次世代日本研究者協働研究ワークショップとは
JFは、若手の日本研究者が国際的・学際的な研究者として活躍できるよう、2018年度から「次世代日本研究者協働研究ワークショップ」を開催しています。
このプログラムでは、アジア各国・地域から優秀な学生たちが集まり、研究者として身に付けておくべき基礎知識についての講義や、分野・地域を超えたネットワーキングの重要性について学びます。ワークショップ最終日には、学生が数人ずつでグループを組み、学会発表をイメージした模擬パネル発表を行います。
オンラインフォローアップの趣旨
本オンラインフォローアップは、新型コロナウイルスの世界的流行を受け開催されました。人や物の往来が厳しく制限され、予定していた研究活動ができなくなったことで、いま、多くの学生が研究に行き詰まりを覚えています。このような状況に研究者が柔軟に対応していくためには、一つの研究、一つの方法論に固執せず、新たな視点を探し、研究の可能性を広げていくことが重要です。
このフォローアップでは、講義や学生同士のディスカッションを通し「研究の行き詰まりを乗り越えるヒント」や「他の研究者から得る視点」を学び、最終課題として協働研究の題目発表を行いました。
また、コロナ禍のなか、実際に現場に赴き人と顔を合わせることが難しくなった一方で、学会や協議会等のオンライン化が急激に進みました。手軽に国境を越えた議論を行うことができるようになったことで、これまで以上に国際的なネットワーク形成が重要になりつつあります。過去のワークショップ参加者を再度つなぎ、若手研究者同士のネットワークを強化することも、このフォローアップの目的のひとつです。新型コロナウイルスの流行といった特殊な状況下に限らず、今後国際的に活躍する研究者を目指すにあたりこの国際的・分野横断的なネットワークが財産となることでしょう。
スケジュール
開催日:2020年11月21日(土曜日)~22日(日曜日)
実施方法:JF本部(東京・四谷)よりZoom配信
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オンラインフォローアップの様子
講義の様子 1
講義の様子 2
講義の様子 3
講義後のラウンドテーブル、Q&Aセッション
学生のグループディスカッション。アドバイスを行う園田茂人先生
学生のグループディスカッションの様子
学生のグループディスカッションの様子
参加者の声
グループディスカッションはとても面白かったです。みんなの研究分野が違っても、一つのグループとしてアイデアを交換して、どのようにプレゼンテーションするかなどについて話しました。発表の話だけではなく、他の研究の話もしました。
1人1人が積極的に自分の意見を共有して最終課題に貢献したので、チームとしての結束力を感じました。講師からのアドバイスは、私たちのリサーチ・クエスチョンをより明確で実現可能なものにしてくれました。
コロナ禍での他の研究者の方々の経験を聞いたり、他の学生たちと再会できたりしたことは本当に良かったです。今自分が直面している様々な問題はすぐには解決しないかもしれませんが、他の学生や教授の方々も大学院時代に同じような困難を経験していたと知り、励まされました。
参加者情報
【参加者の出身国・地域】計20名
中国:8名、韓国:2名、タイ:2名、インドネシア:2名、ベトナム:1名、インド:5名
【参加者の所属機関】
北京外国語大学、南開大学、復旦大学、浙江工商大学、香港大学、香港中文大学、高麗大学、シンガポール国立大学、インドネシア大学、ベトナム国家大学、ジャワハルラル・ネルー大学、デリー大学、ビシュババラティ大学、モナシュ大学、神戸大学、早稲田大学
[お問い合わせ]
国際交流基金(JF)
日本研究・知的交流部 アジア・大洋州チーム
電話:03-5369-6070
Eメールアドレス:asiaoceania@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)