日本語教育通信 日本語教育ニュース第13回 シンポジウム「JF日本語教育スタンダード―その活用と可能性―」

 国際交流基金では、日本語の教え方、学び方、評価の仕方を考えるための基盤となる「JF日本語教育スタンダード(以下、JFスタンダード)」を開発しています。このJFスタンダードについてより深く知ってもらおうと、10月4日に20周年記念シンポジウムを開催しました。

 シンポジウムでは、JFスタンダードは「相互理解のための日本語」を理念とし、さまざまな教育現場に合わせて利用できること、2010年3月に(1)能力記述文データ検索ウェブサイト(みんなのCan-doサイト)(2)ポートフォリオ・サンプル(3)事例集を発表すること、を開発担当者が報告しました。また、国際交流基金の国内外の日本語教育現場から、能力記述文(Can-do)を利用したシラバス改訂や授業目標の共有、自律的な学習や言語的・文化的体験への振り返りを支えるポートフォリオについて報告を行い、引き続き、全体でのディスカッションも行いました。

 当日は、日本語教師および日本語教育関係者、企業関係者、学生等、各方面から多くの参加をいただき、熱心で活発な質疑応答や意見交換がなされました。JFスタンダードは日本語教育に携わるみなさまと一緒に発展させていくものにしたいと考えています。

 JF日本語教育スタンダード http://www.jpf.go.jp/j/urawa/about/world/wld_repo15.html

まとめのセッションの様子
まとめのセッション
図書館:様々な言語のポートフォリオ展示写真
図書館:様々な言語のポートフォリオ展示

(渡辺愛)

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