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連想イラストとゲームで楽しく漢字を学べるアプリ「KANJI Memory Hint

日本語教育ニュース
このコーナーでは、国際交流基金の行う日本語教育事業の中から、海外の日本語教育関係者から関心の高いことがらについて最新情報を紹介します。

国際交流基金関西国際センター

 漢字は、50音で終わる仮名と違って字数も多く、字形、意味、読み、使い方など覚えることが幅広くなります。そのため、「一度覚えてもすぐ忘れてしまう」、「終わりが見えない」など、学習の達成感を感じにくく、特に非漢字圏学習者にとって、日本語学習の大きな壁となっています。
 そこで、国際交流基金関西国際センターでは、2015年にリリースしたスマートフォン用の仮名学習アプリ「HIRAGANA/KATAKANA Memory Hint」に続き、連想イラストとゲームで楽しく学べるアプリ「KANJI Memory Hint」を開発しました。2016年11月に入門レベルの学習者向けの「Kanji Memory Hint 1」、2017年2月に初級レベルの学習者向けの「KANJI Memory Hint 2」をリリースしました。

KANJI Memory Hint」の特徴

「KANJI Memory Hint」の特徴の画像

  • スマートフォンにダウンロードすれば、いつでもどこでも、気軽に「楽しく」漢字を学べます。
  • 連想イラスト(メモリーヒント)で、漢字を「楽しく」覚え、トピックごとの漢字語彙の意味、読み、使い方を学べます。
  • 2種類のゲームで、漢字を「楽しく」繰り返し練習することで、達成感を感じられます。

ダウンロード情報

以下の各ストアから無料でダウンロードできます。

  • KANJI Memory Hint 1の画像
    KANJI Memory Hint 1
  • KANJI Memory Hint 2の画像
    KANJI Memory Hint 2

コンテンツ紹介

 メインコンテンツは、メモリーヒント(Memory Hints)とゲーム(Game)のシンプルな構成となっています。各コンテンツの使い方について紹介します。

Memory Hints

 トピックごとに、連想イラストで漢字を覚え、漢字語彙を学習することができます。覚えたかどうか簡単にチェックすることもできます。

  1. Memory Hint
    まず、トピックごとに漢字の字形や意味を学びます。連想イラスト(Memory Hint)から漢字に変化するアニメーションで楽しく覚えることができます。
  2. Kanji Words
    連想イラストの右下にあるアイコンをタップすると、トピック内での漢字語彙の意味(英語)、読み(かな・音声)、筆順、例文など漢字に関する情報を確認できます。
  3. Kanji Check
    Kanji Check」では、漢字一覧から意味、読み、イラストのチェックボックスで表示・非表示を選び、覚えたかどうか確認できます。
  4. Kanji Table
    トップページ左下にある「Kanji Table」は、全漢字の一覧です。漢字をタップすると、該当する漢字情報のページ(②)が表示されます。また、日本語の表記体系、漢字の成り立ち、漢字についてのQ&A形式での簡単な説明も確認できます。
  • ①Memory Hintの画像
    Memory Hint
  • ②Kanji Wordsの画像
    Kanji Words
  • ③Kanji Checkの画像
    Kanji Check
  • ④Kanji Tableの画像
    Kanji Table

Game

 2種類のゲームに挑戦することで、漢字を繰り返し楽しく学び、達成感が得られます。

  1. Kanji Memory
    同じ字形の漢字同士、漢字と意味(英語)、漢字と読みなどをマッチングする神経衰弱形式のゲームです。まずは表向きでマッチングしてみて、裏返しにもチャレンジできます。
  2. Kanji Catch
    漢字に対して、上から流れてくる正しい意味、読みをキャッチするゲームです。3段階のスピードから選び、チャレンジできます。
  • ①Kanji Memoryの画像
    Kanji Memory
  • ②Kanji Catchの画像
    Kanji Catch
  • ③Game Menuの画像
    Game Menu
  • ④Reward Challengeの画像
    Reward Challenge

 どちらのゲームも、対象とする漢字の範囲、練習内容(meaningreadingshape)、難易度を自分で選択してゲームを始めることができ(③)、繰り返し飽きずに練習できます。
 また、達成度に応じて正解数や励ましの言葉などが表示されるとともに、ごほうびにチャレンジできる機能「Reward Challenge」(④)があります。すごろくで日本地図を制覇しながら、到達地点ではごほうびがもらえます。

 隙間時間を使って、自分のペースで漢字を学習することもできますし、教室内で学習者同士で競い合いながら練習することもできます。
 「KANJI Memory Hint1、2」はそれぞれ『まるごと 日本のことばと文化』の「入門(A1)りかい」、「初級1(A2)りかい」の漢字に対応していますが、『まるごと』で学んでいる学習者もそうでない学習者も入門、初級レベルの漢字をトピックごとに楽しく学べます。
 漢字は苦手、漢字学習はつらいと感じている学習者にとって、このアプリで漢字の学習が「楽しい」ものになり、達成感を感じてもらえればと願っています。

 お問い合わせは、app-kc@jpf.go.jpまで。ご感想やご意見もお待ちしています。
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(熊野七絵/関西国際センター日本語教育専門員主任)

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