現代美術シンポジウム1994
アジア思潮のポテンシャル
Contemporary Art Symposium 1994
The Potential of Asian Thought

シンポジウム

1990年代半ば、各国の目覚ましい経済発展を背景に関心が高まったアジアの現代美術に関する、日本での最初の本格的な国際シンポジウム。2日間4セッションに中国、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、タイの美術評論家や作家15名が集まり、国内外から200人のオブザーバーがセッションに参加しました。アジア各国の現状について情報を交換するとともに、アジア熱が単なるブームで終わらないよう、作品を通じた紹介だけでは伝わらない思想や文化的背景を語り合いました。

データ
開催日時
1994年 10月14日 18時~21時30分
10月15日 10時~20時
会場(東京) 国際交流基金会議場
主催 国際交流基金アセアン文化センター

【プログラム】

第1日目 1994年10月14日

18時~20時 セッション Ⅰアジアの現代美術事情
司会 中村英樹(美術評論家)
報告 1990年代の東南アジア美術
後小路雅弘(福岡市美術館学芸員)
文化大革命後の3世代芸術家
栗憲庭|リ・シエンティン(美術評論家)
「民衆美術」運動とそれ以降の韓国現代美術
大野郁彦(外務事務官)
日本の美術事情
塩田純一(東京都現代美術館学芸員)

第2日目 1994年10月15日

10時15分~13時 セッション Ⅱ歴史から現在へ
司会 谷新(美術評論家)
パネリスト 栗憲庭|リ・シエンティン
ジム・スパンカット(美術評論家)
アリス・・ギリェルモ(フィリピン大学準教授)
尾﨑眞人(板橋区立美術館学芸員)
14時~16時30分 セッション Ⅲ現在からの発言
司会 清水敏男(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
パネリスト 黒田雷児(福岡市美術館学芸員)
アピナン・ポーサヤーナン(美術評論家)
ズルキフリー・B・ユソフ(美術作家)
蔡國強|ツァイ・グオチャン(美術作家)
宮島達男(美術作家)
16時45分~18時30分 セッション Ⅳアジア思潮のポテンシャル
司会 中村英樹
パネリスト 塩田純一
アピナン・ポーサヤーナン
清水敏男
谷新

報告書

シンポジウムでの出席者の発言と開催後の座談会を収録し、まとめたもの。

現代美術シンポジウム1994「アジア思潮のポテンシャル」報告書
Gendai bijutsu shimpojiumu 1994 “Ajia shicho no potensharu” hokokusho
古市保子|フルイチ ヤスコ、小林泉|コバヤシ イズミ [編]
Edited by Furuichi Yasuko; Kobayashi Izumi

  • 出版地:出版者
    東京:国際交流基金アセアン文化センター
  • 発行年
    1995年
  • ページ数
    136p
  • サイズ
    30cm
  • 言語
    日本語 (jpn)
  • NCID
    BN14490209

【目次】

p3 はじめに
国際交流基金アセアン文化センター
p4 スケジュール
パネルディスカッション
p5 セッション Ⅰアジアの現代美術事情
p31 セッション Ⅱ歴史から現在へ
p67 セッション Ⅲ現在からの発言
p99 セッション Ⅳアジア思潮のポテンシャル
p121 座談会:シンポジウムを終えて
出席= 中村英樹、谷新、清水敏男 / 司会= 古市保子
p132 パネリストのプロフィール
p134 おわりに
国際交流基金アセアン文化センター

【PDF】

現代美術シンポジウム1994「アジア思潮のポテンシャル」報告書


当日配布資料

シンポジウム出席者が事前に提出した発表論文を冊子にして、聴衆のために当日配布したもの。

現代美術シンポジウム1994:アジア思潮のポテンシャル
Gendai bijutsu shimpojiumu 1994: Ajia shicho no potensharu
古市保子|フルイチ ヤスコ、小林泉|コバヤシ イズミ [編]
Edited by Furuichi Yasuko; Kobayashi Izumi

  • 出版地:出版者
    東京:国際交流基金アセアン文化センター
  • 発行年
    1994年
  • ページ数
    102p
  • サイズ
    30cm
  • 言語
    日本語 (jpn)
  • NCID
    BN14489979

【目次】

p7 セッション Ⅰアジアの現代美術事情
p9 シンポジウムへの要望
中村英樹
p12 90年代東南アジアの美術
後小路雅弘
p14 文化大革命後の三世代芸術家
栗憲庭|リ・シエンティン
p16 韓国の現代美術事情
大野郁彦
p18 日本の美術事情
塩田純一
p21 セッション Ⅱ歴史から現在へ
p23 歴史から現在へ
谷新
p26 次々と興る新思潮─中国モダンアート
栗憲庭|リ・シエンティン
p38 インドネシアの現代美術─ひとつの連続
ジム・スパンカット
p50 フィリピン近代美術の流れと現状
アリス・G・ギリェルモ
p62 洋画(Yoga)受容におけるモダニズムとアヴァンギャルドの展開─その消化内容をめぐって
尾﨑眞人
p67 セッション Ⅲ現在からの発言
p69 現在からの発言
清水敏男
p71 他者のなかの他者─欧米のアジア作家について
黒田雷児
p81 大国覇権主義以降のアジア美術
アピナン・ポーサヤーナン
p91 西洋の影響はどこまで作家の作品を動かし得るか─文化的側面から西洋の芸術とアジアの芸術の差異を比較して
ズルキフリー・B・ユソフ
p94 思考と行動について
蔡國強|ツァイ・グオチャン
p96 アジアの不可能性と可能性
宮島達男

【PDF】

現代美術シンポジウム1994「アジア思潮のポテンシャル」当日配布資料

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