日本語教育通信 日本語教育ニュース 日本語国際センターは設立25周年を迎えました。
日本語教育ニュース
このコーナーでは、国際交流基金の行う日本語教育事業の中から、海外の日本語教育関係者から関心の高いことがらについて最新情報を紹介します。
日本語国際センターは設立25周年を迎えました。
国際交流基金日本語国際センターは、海外における日本語教育の支援、促進のための日本で初めての中心的・総合的拠点として、1989年7月1日に埼玉県浦和市(現・さいたま市)に設立され、今年度に設立25周年を迎えました。これまでに世界各国から1万名以上の方々を迎え、各種日本語教師研修を行ってまいりました。また、『国際交流基金 日本語教授法シリーズ』等の出版、「みんなの教材サイト」、「WEB版 エリンが挑戦!にほんごできます。」といった日本語教師、学習者用Webサイトの開発や、日本語教育専門図書館の運営等、さまざまな事業にも取り組んでまいりました。2010年には「相互理解のための日本語」という理念のもと開発してきた「JF日本語教育スタンダード」(JFスタンダード)を「JF日本語教育スタンダード2010」として発表し、現在は、JFスタンダード準拠コースブック『まるごと 日本のことばと文化』の開発を進めています。
こちらの動画では、当センターで実施している研修授業の様子や、研修参加者の生の声、普段なかなか見ることのできない教材制作の様子などを紹介しています。
「国際交流基金 日本語国際センター紹介動画」外部リンク(YouTube)
設立25周年記念イベントを開催しました
今年度は、設立25周年を記念して様々なシンポジウムやイベントを開催いたしました。
- 2014年8月20日(水曜日)
- シンポジウムNikkei Asian Review 「アジアで働く、日本で働く」(日本経済新聞社との共催)
- 2014年9月3日(水曜日)
- シンポジウム「21世紀の人づくりをめざすASEAN各国の教育最前線 ~中等教育の外国語教育が果たす役割~」
- 2014年9月21日(日曜日)
- 第8回NINJALフォーラム「世界の漢字教育―日本語漢字をまなぶ―」(国立国語研究所との共催)
- 2014年10月16日(木曜日)
- 国際交流基金賞受賞記念講演会 「モスクワ国立大学における日本語教育と日本語・日本文学の研究」
(モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学 日本語学科 ステラ・アルテミェヴナ・ブィコワ学科長) - 2014年11月29日(土曜日)
- 第26回日本言語文化研究会「自国の日本語教育を語る(14)」
- 2014年11月29日(土曜日)
- 「国際交流まつり2014@北浦和」(公益財団法人 埼玉県国際交流協会との共催)
- 2015年2月1日(日曜日)
- シンポジウム「課題遂行を出発点とした言語学習デザイン-『まるごと 日本のことばと文化』の挑戦-」
※報告ページは近日公開予定です。
日本語国際センターの“今”をお届けします!
日本語国際センターFacebookページ
昨年8月、Facebookに日本語国際センターのページを開設しました。ここでは、日々の研修の様子や、研修に参加している海外の日本語教師が出題する○×クイズ、運営するサイトの更新、図書館の新着図書のお知らせなど、日本語国際センターに関する様々な情報を投稿しています。「日本語教育通信」の更新のお知らせも投稿していますので、是非ご覧ください。
「日本語教育通信」も25年目を迎えました!
「日本語教育通信」は日本語国際センター設立半年後の1990年1月に創刊いたしました。『日本語教育通信』第1号の目次はこちらのバックナンバー 第1号~第27号のページよりご覧いただけます※。
創刊当時は現在のようにインターネットが一般化しておらず、『日本語教育通信』は世界中の日本語教師にとって役立つ情報をお伝えすべく、印刷物として発行されていました。そして2009年5月にはウェブサイトのみでの配信となり、現在に至ります。
第1号に掲載された「日本語教育通信 創刊の辞」では、当時の日本語国際センター所長によって次のように書かれています。
「当センターでは、日本語教育が諸外国で根づくためには、最終的には各国において地元で日本語教師が育成され、また各々の国情に応じた教材が開発されることが肝要であると考えて事業を展開しようとしております。と申しましても、外国語としての日本語教育の歴史も浅く、諸外国語で書かれた日本語辞書さえもまだ十分に用意されているとはいえない現状において、各国の日本語教師が置かれている環境は大変厳しいものであろうと思います。これから歩まなければならない道程も果てしなく長いものでありましょう。われわれも各国の日本語教師の方々と苦しみや喜びを共にしていきたいと念じております。『日本語教育通信』の刊行も、まさしくそのような念願のもとに企画されました。」
時代の流れと共に日本語教育、そして日本語教師を取り巻く状況は変わってゆきますが、これからも「日本語教育通信」は皆様と共に喜び、悩み、共に成長していけるサイトでありたいと思います。
これからも、国際交流基金日本語国際センター、ならびに「日本語教育通信」をどうぞよろしくお願いいたします!
- ※「日本語教育通信」第1号~63号は日本語国際センター図書館で閲覧いただけます。(館内利用のみ)
日本語国際センター図書館:http://www.jpf.go.jp/j/urawa/j_library/j_lbrary.html