「みなと」の日本語コースやアプリが、インドネシア語・タイ語・ベトナム語で学びやすくなります!
- 日本語教育ニュース
- このコーナーでは、国際交流基金の行う日本語教育事業の中から、海外の日本語教育関係者から関心の高いことがらについて最新情報を紹介します。
2026年9月
国際交流基金関西国際センター
国際交流基金(以下、JF)では、2024年より「次世代共創パートナーシップ-文化のWA2.0-」に取り組んでいます。これは、日本語パートナーズ(注1)の派遣をはじめ、ASEANを中心とするアジア諸国との人的交流事業を行う次世代交流プロジェクトです。このプロジェクト対象地域のうち、日本語学習者数が多く(注2)、日本語パートナーズの派遣人数でも上位を占めるのが、インドネシア、タイ、ベトナムです。主にこの3か国に対して、日本語学習の機会をより多く提供できるよう、関西国際センター(以下、KC)では既存eラーニング教材の多言語化を進めています。
多言語化を進めているeラーニング
多言語化するeラーニングには、日本語学習プラットフォーム「JFにほんごeラーニング みなと」(以下、「みなと」)で開講しているコースの中から、メインコースである「まるごと日本語オンラインコース」と、文字学習への入り口となる「ひらがなコース」「カタカナコース」を選びました。また、インターネット環境が不安定な地域でも、一度ダウンロードすればいつでもどこでも文字学習ができるアプリ、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」Memory Hintシリーズも、多言語化を進めています。

多言語化を進めているeラーニング一覧
それでは、各eラーニングで何が学べるか、簡単に紹介します。
1.まるごと日本語オンラインコース

「まるごと日本語オンラインコース」はコースブック『まるごと 日本のことばと文化』シリーズをオンラインコース化したもので、聞く、話す、読む、書くの4技能をしっかりバランスよく学びたい人におすすめのコースです。インタラクティブな学習コンテンツを使って、音声や動画を確認したり、クイズに挑戦したりしながら学習します。わからないことがあったときは、ことば、表現・文法、漢字、文化の解説などの「学習サポートコンテンツ」で確認でき、流れに沿って一人でも学習が進められます。また、マイページの「学習進捗」や「ポートフォリオ」で学習の過程を確認しながら、自分のペースで学習を進めることができます。
これまでインドネシア語版はA2-2コースまででしたが、今回、A2-4コースまで対応コースが増えました。タイ語版はA1-2コースまでだったのが、A2-2コースまでとなります。対応コースが増えることで、入門からスムーズに学習が続けられることが期待されます。コースでは、目標Can-doや場面の確認、表現・文法、文化などの解説、例文や漢字のことばの訳、動画のスクリプトなどがインドネシア語、タイ語で確認できます。 コースについて、くわしくは、まるごと日本語オンラインコース紹介ページをご参照ください。
まるごとA2-3(かつどう・りかい)自習コース【インドネシア語版】画面例
まるごとA2-1(かつどう・りかい)自習コース【タイ語版】画面例
2.ひらがなコース、カタカナコース

「ひらがなコース」、「カタカナコース」は、日本語の文字に興味のある人、まずは文字から勉強をはじめたいという人におすすめのコースです。ひらがな、カタカナの読み書きを一通り学ぶことができます。連想法を活用したインタラクティブなeラーニング教材で、ひらがな、カタカナの読み書きを自習できます。連想イラストは、各言語話者がイメージしやすいよう、言語ごとに異なっています。

インドネシア語メモリーヒント例
タイ語メモリーヒント例
かなの歴史などのイントロダクションもあり、「あ行」「か行」など行ごとに導入、練習、クイズで定着を確認する流れで学びます。拗音や特殊音も含めタイピングの練習や、オプションで手書き用のシートもあります。
ひらがなA1自習コース【タイ語版】学習ページ例
インドネシア語版・タイ語版は、受講者の利用環境を考慮して、スマートフォンでも操作しやすいようにしました。スマートフォンだけで受講する場合も、基本的な学習ができて修了できるようになっています。(注3)
3.HIRAGANA/KATAKANA Memory Hint
「HIRAGANA Memory Hint」(注4)「KATAKANA Memory Hint」は、連想イラストを使って、ひらがな、カタカナを学ぶアプリです。イラストと解説言語のフレーズの音から連想して、ひらがなやカタカナの形と音を結び付けて覚えられます。アプリでは、ひらがな、カタカナ、それぞれ46文字を紹介しています。文字を覚えたか、4種類のクイズを使って、確認することができます。
HIRAGANA Memory Hint、KATAKANA Memory Hint【ベトナム語版】連想イラストとフレーズ例
英語版、インドネシア語版、タイ語版に加えて、新たにベトナム語版がリリースされます。ベトナム語を使う日本語学習者が連想しやすいイラストとフレーズで、ひらがなやカタカナを学べるようになります。
4.KANJI Memory Hint

「KANJI Memory Hint」(注5)は、コースブック『まるごと 日本のことばと文化』の「入門(A1)りかい」「初級1(A2)りかい」「初級2(A2)りかい」の漢字を学習することができる漢字学習アプリです。各レベルのコースブックに出てくる漢字を、連想イラストを使って覚えられるだけなく、そのトピックで学習する漢字語彙の意味、読み、使い方も学ぶことができます。また、漢字を覚えたか、2種類のゲームを使って、確認することができます。これまでの英語版にタイ語版が加わり、インドネシア語版もリリースされます。
KANJI Memory Hint【タイ語版】 画面例
「HIRAGANA Memory Hint」「KATAKANA Memory Hint」「KANJI Memory Hint」は、「みなと」トップページにある「JF日本語学習サイト&アプリ」タブ内「日本語学習アプリ」ページに各ストア(iOS版APP Store、Android版 Google Play Store)の情報をまとめています。
「日本語学習アプリ」ページからストアにアクセスして、ダウンロードしてください。アプリは無料でダウンロードすることができます。インストールすれば、インターネットがない環境でも使うことができます。

「日本語学習アプリ」ページ
おわりに
今後、タイ語の「まるごと日本語オンラインコース」A2-1・A2-2を開講する予定です。その後、ベトナム語の「HIRAGANA Memory Hint」「KATAKANA Memory Hint」のリリースを予定しています。日本語学習に便利なコース・アプリを、ぜひご活用ください。最新情報はKCのホームページで確認できます。eラーニング情報は公式SNS(Facebook、X、Instagram)でも発信中です。
- 注:
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- 1.日本語パートナーズ事業については、以下の記事もご参照ください。
「日本語パートナーズが育んだ世界との10年の絆-グローバルシチズン育成につながるプログラム-」日本語教育通信 日本語教育レポート 第51回 2024年11月1日 - 2. 2024年度 海外日本語教育機関調査報告書によると、東南アジア各国の学習者数は、多い順に1位インドネシア(732,914人)、2位タイ(194,366人)、3位ベトナム(164,495人)です。
- 3.コース内の機能・コンテンツのうち、ダウンロードして使う手書きの練習帳などオプション部分を利用するには、PCでの受講がおすすめです。
- 4.「スマートフォン用アプリ「HIRAGANA Memory Hint」をリリースしました!」日本語教育通信 日本語教育ニュース 2015年8月31日
- 5.「連想イラストとゲームで楽しく漢字を学べるアプリ「KANJI Memory Hint」」日本語教育通信 日本語教育ニュース 2017年4月28日
- 1.日本語パートナーズ事業については、以下の記事もご参照ください。
(三宅直子/ジャカルタ日本文化センター日本語上級専門家、北口信幸、石井容子/関西国際センター日本語教育専門員)
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