ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展

お知らせ

昨年(平成29年)9月、国際交流基金と選考委員会は、第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示キュレーター選考(指名コンペティション方式)に際し、当初決定したキュレーターの配偶者であり、共同で建築設計事務所を運営する方が選考委員5名の中に入っていたことによる、コンペティション参加者の方々やメディアの方々からの選考プロセスに対する質問や疑念に対し、当初の選考プロセスの一部は社会通念上不適切であったと判断のうえ、当該選考委員を除く4名の選考委員で再選考を行った経緯があります。

その後、国際交流基金では、上記のようなことが今後起こるようなことがないよう、これまでキュレーター選考のプロセスにおいて利害関係者の扱いに関わるルールが整備されていなかったことが最大の問題であったとの認識と反省に基づき、外部の有識者、美術関係者、建築関係者の皆様からのご意見を頂戴し、新たなルールの整備に取り組んでまいりました。

その結果、専門家の皆様方からは多種多様の幅広い様々なご意見やご助言を頂戴いたしましたが、日本の美術界、建築界のそれぞれの業界の特性も考慮し、弁護士、外務省とも相談したうえで、ヴェネチア・ビエンナーレ国際展に最も相応しいキュレーターを選考する適切な選考プロセスとして、新たな細則(別紙)を整備いたしました。

また、この機会に、国際交流基金がこれまで以上に魅力的な事業を実施し、日本と諸外国との相互理解の促進に貢献できるよう、制度や体制を見直し、合理化、効率化、人材育成強化に取り組むことといたしました。今後とも国際交流基金に対するご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

ヴェネチア・ビエンナーレはイタリアの都市ヴェネチア(ベニス)の市内各所を会場とする、芸術のオリンピックです。1895年に最初の美術展が開かれて以来、100年以上の歴史を刻んでいます。
現在では、ドクメンタや広州ビエンナーレ、横浜トリエンナーレなど、世界各地で諸芸術の国際展覧会が開催されていますが、ヴェネチア・ビエンナーレはそれらの元祖にあたる存在です。「ビエンナーレ」とは「隔年」という意味のイタリア語で、同様な芸術祭の多くが「~ビエンナーレ」や「~トリエンナーレ」などとイタリア語で名付けられているのは、ヴェネチア・ビエンナーレが範とされていることによるものです。

美術展として出発しつつも、ヴェネチア・ビエンナーレはその発展の過程で、国際音楽祭、国際映画祭、国際演劇祭、そして国際建築展を独立部門として抱えるようになりました。国際建築展は美術展の開催年をはさんで隔年開催され、美術展と同様に各国が自国のパビリオンに代表を送り出展する形式を採っています。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展について

ヴェネチア・ビエンナーレにおける建築部門の展覧会は、1975年から美術展が開催されない年に不定期に開催されてきました。1980年に正式にヴェネチア・ビエンナーレ建築展第1回展が開催されてからは1982年、1985年、1986年、1991年、1996年、2000年、2002年、2004年と継続して開催され、2018年には第16回展が開催されます。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示の歴史・企画展日本人参加者・受賞歴

1991年第5回 から 2018年第16回まで
回数 日本館コミッショナー/テーマ/作家 企画出品作家
2018 第16回

キュレーター:
貝島桃代(アトリエ・ワン、筑波大学芸術系准教授、 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 建築振る舞い学教授)
「東京発 建築民族誌-暮らしのためのガイドブックとプロジェクト」

キュレーターチーム:
ETHZ Studio Bow-Wow
Laurent Stalder (スイス連邦工科大学チューリッヒ校建築理論教授、建築理論・建築史研究所所長)
井関悠(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

Oswald Adande 、青井哲人、NPO福島住まい・まちづくりネットワーク、福島アトラス制作チーム 、アーキエイド牡鹿半島支援勉強会 、ASSEMBLE with Marie JacoteyPiotr Bujas, Łukasz Stanek, Alicja Gzowska、Aleksandra KędziorekBUREAU A, BurøEmanuel Christ and Christoph Gantenbein / ETH ZurichMarie Combette, Thomas Batzenschlager, Clémence PybaroConstructlabCrimson Architectural Historians with Hugo CorbettDrawing Architecture StudioNiklas Fanelsa, Marius Helten, Björn Martenson, Leonard WertgenAdam Frampton, Jonathan D. Solomon, Clara WongFernando García-Huidobro, Diego Torres, Nicolás TugasGede KresnaFlorian GoldmannGSA Unit 14 / University of Johannesburg 、慶応義塾大学SFC / 石川初研究室 、Ismael Sheikh Hassan / KU LeuvenDirk E. Hebel, Melakeselam Moges, Zara Gray, with Something FantasticInterboro PartnersAndrew L. Jenner with John BrabenÉva Le RoiMAP OfficeTitus Matiyane 、宮下幸士 、Joseph Myerscough with Sarah Mills / Leeds Beckett University 、瀝青会、中谷ゼミナール 、Jan Rothuizen, Martijn van Tol, Dirk-Jan Visser, Aart Jan van der LindenRural Urban Framework andSony Devabhaktuni / The University of Hong KongJunko SanadaDubravka SekulićStudio Tom Emerson / ETH ZurichDo Ho Suh 、須藤由希子 、Juan Carlos Tello 、トミトアーキテクチャ 、David Trottin, Jean-Christophe Masson, Franck TallonUrban Risk Lab / MIT, Hiraoka Lab / Miyagi University MISTI Japan / MIT, Reischauer Institute /Harvard UniversityLys VillalbaWho Builds Your Architecture? 、山口晃
2016 第15回

キュレーター:山名 善之(東京理科大学 理工学部 建築学科 教授)
「en[縁]:アート・オブ・ネクサス」
菱川 勢一 (クリエイティブディレクター 映像作家/写真家)
内野 正樹 (編集者)
篠原 雅武 (大阪大学特任准教授)
出展作家・会場デザイン略歴

アトリエ・ワン(塚本由晴、貝島桃代、玉井洋一)
安藤忠雄建築研究所(安藤忠雄)
隈研吾建築都市設計事務所(隈研吾)
Studio Jaeeun-Choi、坂茂建築設計(崔在銀、坂茂)
妹島和世+西沢立衛/SANAA
宮内智久(シンガポール館コ・キューレーター)
2014 第14回 コミッショナー:太田 佳代子(展覧会オーガナイザー、編集者)
「現代建築の倉」
中谷 礼仁 (早稲田大学建築学科教授)
山形 浩生 (評論家・翻訳家)
小林 恵吾 (建築家、早稲田大学建築学科助教)
本橋 仁 (早稲田大学建築学科助手)
アトリエ・ワン(スイス館)
KEIKO+MANABU、Frame and Elements /内海智行、平沼孝啓、エマニュエル・ムホー(Emmanuelle Moureaux)、高崎正治
2012 第13回 コミッショナー:伊東 豊雄 (建築家)
「ここに、建築は、可能か」
乾 久美子 (建築家)、藤本 壮介 (建築家)、平田 晃久(建築家)、畠山 直哉 (写真家)
*金獅子賞・パビリオン賞(日本館)
安藤忠雄、五十嵐太郎、伊東豊雄、妹島和世+西沢 立衛、谷口 吉生、槇 文彦、森俊子
2010 第12回 コミッショナー:北山恒 (建築家、横浜国立大学大学院/Y-GSA教授)
TOKYO METABOLIZING
塚本由晴(建築家、東京工業大学大学院准教授、博士(工学))、西沢立衛(建築家、横浜国立大学大学院/Y-GSA准教授)
アトリエ・ワン(塚本由晴、貝島桃代)
石上 純也(金獅子賞ベスト・プロジェクト賞)
伊東 豊雄、近藤 哲雄、妹島 和世+西沢 立衛、藤本 壮介
篠原 一男(功労賞金獅子賞)
2008 第11回 コミッショナー:五十嵐太郎(建築批評家、東北大学准教授)
EXTREME NATURE: Landscape of Ambiguous Spaces
石上純也(建築家)、大場秀章(植物学者)
アトリエ・ワン(塚本 由晴、貝島 桃代)
double negatives architecture
(ハンガリー館)
MAD OFFICE(早野洋介他)
LAUNCHPAD 05/TAKUYA ONISHI
2006 第10回 コミッショナー:藤森 照信(建築家・建築史家・東京大学教授)
「藤森建築と路上観察-誰も知らない日本の建築と都市-」
藤森 照信 (同上)
赤瀬川 原平 (作家・画家)
南 伸坊 (イラストレーター)
松田 哲夫 (編集者)
林 丈二 (作家)
杉浦 日向子 (漫画家・江戸風俗研究者、故人)
(シンガポール館アドヴァイザー)
伊東豊雄
(City Profile - Tokyo)
アトリエ・ワン(塚本由晴、貝島桃代)
2004 第9回 森川嘉一郎
コミッショナー:森川嘉一郎
OTAKU:人格=空間=都市
丹下健三(建築家)、海洋堂(造形企画制作)、大嶋優木(原型師)、岡田斗志夫(作家) 、斎藤環(精神科医)、開発好明(美術家)、コミックマーケット準備会(代表:米澤嘉博) 、よつばスタジオ(デザイン制作)、宣政佑(漫画企画会社代表・漫画コラムニスト、韓国)
安藤忠雄、坂茂、遠藤秀平、磯崎新、伊東豊雄、隈研吾、槇文彦、渡辺誠、妹島和世+西澤立衛/SANAA,手塚貴晴+手塚由比
金獅子賞(作品賞):SANAA(金沢21世紀美術館)
Surface展特別賞:遠藤秀平
2002 第8回 コミッショナー:磯崎新
ディレクター:岡崎乾二郎
「漢字文化圏における建築言語の生成」
岸和郎、小嶋一浩、Yung Ho Chang(中国)、Seung, H-snag(韓国)
安藤忠雄、坂茂、古谷誠章、伊東豊雄、磯崎新、隈研吾、妹島和世+西沢立衛、谷口吉生、牛田栄作+Kathlyn Findlay、山本理顕 金獅子賞・功労賞(伊東豊雄)
2000 第7回 コミッショナー:磯崎新
キュレーター:小池一子
「少女都市」
妹島和世+西沢立衛、津村耕祐、Hellen van Meene、できやよい
阿部仁史、長谷川逸子、山本理顕、坂茂、磯崎新、伊東豊雄、北野宏明+松井龍也、隈研吾、渡辺誠
1996 第6回 コミッショナー:磯崎新
「亀裂」
石山修武、宮本佳明、宮本隆司
*金獅子賞・パビリオン賞(日本館)
安藤忠雄、磯崎新、伊東豊雄、長谷川逸子、入江経一、岸和郎、妹島和世(以上建築)、二川幸夫、鈴木久雄(写真)
1991 第5回 コミッショナー:川崎清(京都大学教授)
「京都コンサートホール設計競技」
石井和紘、磯崎新、阪田誠造、高松伸、槇文彦
槇文彦

※2016年の建築展よりビエンナーレ財団の規則変更によりコミッショナーを国際交流基金が務めることになりました。

ページトップへ戻る