舞台芸術公演 国際共同制作

国際交流基金(JF)は、日本と海外のアーティストによる舞台公演国際共同制作事業を実施します。
新型コロナウイルスの影響によりアーティスト同士の国際的なコラボレーションの機会が失われている中、異なる価値観や感性を持つアーティスト同士の議論や接触の機会を維持すると同時に、芸術が果たす社会的な役割を模索し、オンラインを含む新たな表現、気付き、舞台芸術が持つ可能性の拡大に寄与することに期待しています。

2021年は企画競争により以下の案件を採択しました。(申請団体あいうえお順
成果発表やプロセスの過程など、詳細は今後随時更新いたします。

申請団体 企画名 公演概要
一般社団法人チェルフィッチュ 『チェルフィッチュ 新作音楽劇(仮)』 ウィーンで活動する現代音楽アンサンブル、The Klangforum Wienと、ロンドンを拠点に世界で活躍する現代音楽の作曲家・藤倉大が、演劇作家・岡田利規率いる演劇カンパニー・チェルフィッチュと組み、オペラとは一線を画す新たな「音楽劇」の創作に挑む。これまでのクリエーションでは戯曲、すなわち言葉がスタート地点にあったが、本作では言葉より前の声に焦点をあて、音からクリエーションを開始。歌手ではなく俳優が、言葉をメロディーに乗せる「歌唱」とは違う手法で、いかに音楽と自らの声を共鳴させ、作品に昇華させるのか。音楽と演劇それぞれのトップランナーが、音楽と言葉の新しい関係を追究する。2021年11月に初演後、オンライン配信を予定。
株式会社エス・シー・アライアンス 『空の橋』 日本とブラジルの文化を融合させた新作プラネタリウム作品の映像制作。緑深い森林、流れ、たゆたい、溢れる水。そこには原初の生命が息づき、人間と動物と精霊たちの声がこだまする。祖先が守り伝え育んできた神話と伝説は、生命あるものの叫びとつぶやき、祈りと歌が織りなす交響詩として、17,600kmも離れた日本とブラジルの文化に根付いている。地上・空・宇宙と精神世界が融合された高次元な時空を通過し、両者の交響詩が邂逅する。映像作家の橋本大佑、音響家の大竹真由美、音楽家の小林洋平、シェン・リベイロ、ガブリエル・レヴィ他によるコラボレーションにより、これまでにない新しい「空」が作られる。2021年11月に作品出展予定。
株式会社デラシネラ 『棘(仮)』 アジアの国々の出演者とのコラボレーション作品を数多く上演してきたカンパニーデラシネラによる新作ダンスのクリエーション。小野寺修二の演出のもと、デラシネラカンパニーメンバー、梶原暁子、ヌン・ヴァン・ミン(ベトナム)、リウ・ジュイチュー(台湾)、リー・レンシン(マレーシア)など多国籍のアーティストを迎え、異なる場所で共有される汎用性を発見し、差異を超えた共生の在り方を考える。コロナ禍で人々の交流が存続の危機にある中、断絶を回避し、異なる価値観との接触の機会を維持し、広く社会と共有して未来へと繋げる試み。身体言語に着目したワークショップを重ね、2021年12月にKAAT神奈川芸術劇場アトリウムで初演予定。
公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団 THE HOME オンライン版(仮)』 英国の脚本・演出家クリストファー・グリーンによる演劇『THE HOME』の日英オンライン版。オリジナル作品をさらに発展させた本作は、観客が高齢者施設の世界を疑似体験するイマーシヴ・シアター(体験型演劇)。ウェブサイトとZoomでの双方向公演を通じ、日英の俳優が演じる施設スタッフや先輩入居者とのやりとりの中で、ケアとコントロールが同居する現代の高齢者施設の姿をあぶり出す。日本版の脚本・演出は老いと演劇OiBokkeShiを主宰する菅原直樹、英国版および総合演出はクリストファー・グリーン。日本版はさいたまゴールド・シアター他が出演。彩の国さいたま芸術劇場、英国オールバニー劇場、エンテレキー・アーツ、クリストファー・グリーンとの共同制作。2021年10月にオンラインで初演予定。
公益財団法人静岡県舞台芸術センター SPAC秋→春のシーズン2021-2022 #2
『桜の園』
SPAC-静岡県舞台芸術センターおよびフランス国立演劇センタージュヌヴィリエ劇場による『桜の園』の創作。人間の深層心理を繊細な美術と照明に落とし込み、観る者の「記憶」を揺さぶる舞台空間を創り上げる演出家ダニエル・ジャンヌトーが、日本とフランスの俳優とともにチェーホフ作品を手がける。ジャンヌトーの日本での演出作品は、SPAC-静岡県舞台芸術センターとの『ブラスティッド』(2009年初演)、『ガラスの動物園』(2011年初演)、『盲点たち』(2015年)に続く4作目。フランス語と日本語が飛び交う舞台で、全く新しいチェーホフの劇世界が描き出される。2021年11月に静岡芸術劇場にて初演予定。
公益財団法人せたがや文化財団 『フィアース5』 現代サーカス界の次世代を担う、若きサーカスアーティストたちによる日仏コラボレーション。カンパニー・ルーブリエの代表作として世界中で上演されている作品『5es Hurlants』をベースに、同演出家ラファエル・ポワテルがオーディションで選んだ日本のサーカスアーティスト5名が、魂の雄叫びをあげる。出演は皆川まゆむ、長谷川愛実、杉本峻、目黒陽介、吉川健斗他。『七転び八起き』をテーマに、ダンス、エアリアル、アクロバット、ジャグリングなどのテクニックを融合し、詩的でポジティブな人間像とその根底にある危うさを描き出す。2021年10月に世田谷パブリックシアターにて初演予定。
有限会社アゴラ企画 KOTATSU フランスを代表する劇作家・演出家パスカル・ランベールによる新作のクリエーション。青年団のコロナ後初の本格的国際交流事業。パスカル・ランベールが初めて日本人俳優のために書きおろす戯曲を、2006年以来の交流の集大成として、平田オリザ(共同演出・日本語監修)、青年団の俳優・スタッフと共にクリエーションする。小さな会社を一代で国際的な大企業に成長させた一家と、正月に集まった親族・友人たちをめぐる物語。出演は山内健司、兵藤公美、太田宏、知念史麻、申瑞季、荻野友里、佐藤滋、森一生、名古屋愛、淺村カミーラ他。2021年9月、江原河畔劇場にて初演予定。
有限会社スコット 『エレクトラ』 鈴木忠志率いる劇団SCOTとインドネシアの俳優による国際共同制作作品。劇団SCOTは2015年から2019年にかけて、鈴木忠志の演出、日本・インドネシア・中国の俳優による『デュオニュソス』(国際交流基金アジアセンターとの共同企画)を制作、日本とインドネシアで上演し高い評価を受けた。この成果をさらに発展させるためのプロジェクトとして、インドネシアのプロデューサー、レスツ・クスマニングルムの元で継続的に「スズキ・トレーニング・メソッド」の訓練を行っている俳優をオーディションで選考。高田みどりの打楽器演奏も加え、アジア演劇の財産に独自の光を当て、新しいギリシア悲劇を世界に提示する。2021年11月に利賀大山房で初演予定。

[お問い合わせ]

国際交流基金(JF
文化事業部舞台芸術チーム
広報担当:田村、篠原
電話:03-5369-6063
メール:pa@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

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